緊張の大阪府立大学大学院の論文演習~コンタクトレンズ業界の企業組織文化の実証研究~
今日は、大阪府立大学大学院経済学研究科の論文演習の日です。
論文演習とは、大学院で研究する自分自身のテーマを、
修士論文にまで高めるために行なわれる研究発表会です。
聴講するのは所属するゼミを超えて同期生のゼミ生全員と、
ゼミを指導している全教員です。
論文演習の目的は、報告者の研究テーマがすでに決まり、
研究が或る程度進んでいることを確認することです。
通常入学一年目の後半から、
2年目の前半の時期に発表の当番が回ってきます。
私の報告のテーマは、
「コンタクトレンズ業界の企業組織文化の実証研究」です。
普段、定休日には、取引先と約束がありますが、
今日は論文演習に全力で取り組みました。
論文演習の期日までには研究のテーマや、
研究の目的などを報告できるまでになっておくことが、
その後の修士論文を完成させるには必要です。
これまでの報告者の例では、
まだ研究テーマが決まっていなかったり、
具体的な研究報告が出来かねる院生もいました。
そんな場合は、出来ているところまで、報告をしていきます。
今日の私の論文演習は、研究テーマと研究活動が
予定通り進行しているので、順調に報告出来ました。
報告の方法は、パワーポイントを使って、
研究テーマ、研究目的、仮説、検証方法を報告しました。
先生方からは、研究の意義とか、
先行研究との違いや先行研究を超えている個所について
先生からの質問や指摘があります。
このように、多くの出席者から、
自分が研究しているテーマに対する意見が、
いただけることが重要な参考意見となります。
誰よりも早く、教室に行き、
パワーポイントの準備をし、
合わせて出席者の皆様に配布するレジュメをコピーします。
用紙は、一部15枚にのぼり、
およそ900枚のコピーをとりました。
一部づつホッチキスで止めていきます。
かなりの作業です。
少しずつ、準備が進むと定刻になり、
たくさんの出席者が席に座り、
論文演習が始まりました。
今日の報告者は松葉博雄一人なので、
約2時間みっちり報告と質疑応答となりました。
質疑応答で、思わぬ指摘がありました。
顧客満足を高めるには従業員満足を高める無ければならず、
そのために企業の組織文化をどのように高めていくかを報告しました。
ある教授の指摘は、
顧客満足(CS)を高めるには従業員満足(ES)を高めるのは、
当たり前だとの指摘でした。
私は、この先生に対して、
当たり前と思っていても、
顧客満足と従業員満足との因果関係は
まだ明らかにされていないことを述べて反論しました。
ある先生からの予想外の厳しい口調の指摘があり、
緊張感が教室に走りました。
院生は先生に対して、
切り返すことにためらいがあります。遠慮です。
しかし、私は実務上の経験で
CSとESが自然につながるとは思っていません。
CSとESがつながるには、
なにかの仲介が必要ではないか、と仮説しています。
実務を知らない、
机上理論だけの研究方法をむしろたしなめる意見でした。
たしなめられた先生は、むー!とした表情でしたが、
それ以上の議論にはなりませんでした。
真剣に研究テーマに取り組んでいる院生にたいして、
当たり前だということは研究を否定することになります。
報告者と指導の先生との意見応酬に、
ゼミ生たちは緊張した様でした。
予定の報告と質疑応答が終わると、
植田英三郎さん、木村勝男さん、
川辺一正さんが健闘を称えてくれました。
指導教官の北居明先生も、
「ごくろうさまでした」と労っていただきました。
指導教授は、他の教授からの意見に助け舟を出すことはできません。
そのため、私がどのような反論をするのか、心配された様でした。
論文演習が出来ると、
大体論文の枠組みが出来たことになります。
論文演習をする前には指導教授と
綿密な予備の打ち合わせがありました。
帰りに、難波の「甘太郎」で、
MUKKの皆さんと、あと一人参加して、
5人で交流会となりました。
論文演習が終わったのが9時過ぎで、
少しだけ飲んで、反省会をして、
家に着いたときには既に11時をまわっていました。
これから晩御飯です。少し疲れた一日となりました。
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“緊張の大阪府立大学大学院の論文演習~コンタクトレンズ業界の企業組織文化の実証研究~” に対して2件のコメントがあります。
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久々のMUKKの会でしたのね。
皆さんの笑顔が素敵です。
卒業旅行の企画もお願いします。
池ぴょんさんへ。投稿有難うございました。卒業旅行ですか?う~ん!未だ考えていなかったですね。しかし、考える時期が迫っています。皆で相談してみましょう。