さよならハワイ島 ~ハワイ島新婚旅行記 その8~

2006年4月26日早朝。ハワイ島を6泊した新婚旅行は今日でおしまいです。コナ空港を早朝6時26分発の飛行機に乗るため、4時半起床、5時にホテルをチェックアウトします。

早朝のガラガラに空いた道を走っているうちに、真っ暗だった空が、東の方向から日の出の光を受け、徐々に明るくなってきます。

ハワイ島最終日 早朝のコナ空港

コナ空港のそばのレンタカー屋さんは5時から開いています。朝一番の便の飛行機に乗るために車を返すお客に合わせて、早朝から眠そうな顔も見せずに営業しています。

レンタカーのトリップメーター返すときにトリップメーターを見ました。借りた日にゼロにリセットしていたので、返すまでに走った距離がわかります。

メーターはマイル表示で、543.8マイルを記録しています。

アメリカは国際基準であるメートル法に逆らっている唯一の先進国です。長さの単位に、インチやフィートやマイルをまだ使っています。これは不便極まりありません。一刻も早くメートル法を採用していただいたいところです。

ぶつぶつ言っていないで、543.8マイルをキロに換算すると、およそ875キロです。875キロとは、どのくらいの距離でしょうか。ちょっと調べてみたら、東京から大阪が410キロなのでちょうど往復したくらいです。ちなみに、東京から札幌が840キロ、東京から福岡が880キロとなっています。一週間をかけて東京から九州まで、あるいは北海道までドライブしたことになります。


早朝のコナ空港からアロハ航空に搭乗して、オアフ島のホノルル空港を目指します。

アロハ航空のシンボルマークは極楽鳥花をデザインしています。極楽鳥花の咲く緑豊かなハワイ島とこれでお別れです。

アロハ航空 アロハ航空

ホノルル空港に着くと、免税店の前から日本人の従業員の方が「いらっしゃいませ!」「ここが最後の免税店ですよ!」と、大きな声で、日本語で声をかけてきます。

まだかろうじてハワイにいるはずなのに、こんなに日本語を耳にしてしまうと、もうすっかり日本にいるような気になってきます。美しく咲く花や、吹き抜ける南国の風や、澄んだ海は、まだすぐ近くにあるはずなのに、ホノルル空港の中は「日本」の空気が流れていました。

聞きかじった話によると、どこかに行ったときに、お土産を買う習慣があるのは世界でも日本人くらいだそうです。本当でしょうか。

ホノルル空港 ホノルル空港
ホノルル空港 ホノルル空港

帰りの便の機内にてホノルル空港の中にあるトイレのマークを見ると、男性・女性を表す記号に、アロハシャツとムームーが着せられています。女性の方はレイをかけ、髪飾りに一輪挿しをしています。

ホノルル空港から飛行機が飛び立つと、新婚旅行が終わってしまったなぁと寂しくなりました。前の座席に埋め込まれた画面にずっと飛行の軌跡が映るので、これを見ていると、飛行機がどんどんハワイから離れていくのがわかります。

機内食を食べながら、本を読んだり、デジカメで撮った写真を見ていると、今度はおやつが出てきました。今回、関西国際空港とホノルルの往復に乗った飛行機は、ユナイテッド・エアラインです。JALだと、機内食にお蕎麦が出たりして、日本人向けのサービスがかなり徹底していますが、ユナイテッド・エアラインはアメリカ資本なので、出てくるおやつはポテトチップで、コーヒーを入れる紙コップにはスターバックスのロゴがありました。

帰りの便の機内にて 帰りの便の機内にて

 

2006年4月27日(木)、予定どおり15時過ぎに飛行機は関西国際空港に到着しました。常夏のハワイから帰ってくると、いつになく気温の低い日本の春が一層寒く感じられます。

26日の早朝にハワイ島を出てきたのに、あっという間に1日とばして27日になっています。これは何度経験しても、時間を損したような気になります。

帰宅したら犬が喜び神戸の自宅に帰ると、長らく留守番をしていた我が家のジョナサンが、大喜びして、飛びかかって出迎えてくれました。

さっそく、お土産に買ってきたアロハ柄のスカーフをクビに巻き、これまたお土産のお菓子を留守番のご褒美にやりました。

いつか、この犬を連れてハワイに行ってみたいねという話になりましたが、検疫やらなんやらで、連れて行くのも、連れて帰ってくるのも大変なことのようなので、次回もお留守番ですよと言い聞かせました。

おしまい。