一途な気持ちは、好きな人と一緒にいる事、美味しい物を食べる事です。

シーズー犬りんりんは、人の気持ちをよく読んで、誰が甘ちゃんなのか、誰が遊んでくれるのか、誰が怖いのか、ちゃんと知っていました。 社長ブログ神戸/愛犬シーズー犬りんりん/りんりん追悼

りんりんは悪性リンパ腫瘍で亡くなりました。

発症するまで、りんりんは幸せな毎日を送っていました。

りんりんの心の幸せは、りんりんを囲む家族のみんなが揃う事です。

家族の皆が朝家を出ると、夜になるまでりんりんはひとりぼっちで留守番です。

時には、りんりんはひとりぼっちの留守番がどれだけ辛い事なのか分かって欲しいと、気持ちに突き刺さる行動をする事がありました。

それは家族みんなの衣服や持ち物、カバンなどに、りんりんの匂いを染みこませて、僕の事を忘れないでね、僕の事を思い出したら、すぐに帰ってきてねと、りんりんとしては精一杯の訴えをしていることです。

もし外で他のわんちゃんと接触してその匂いをつけて家に帰ると、

りんりんはまるで新妻が旦那さんの身体についている他の女性の匂いをかぎつけるように、自分以外のわんちゃんの匂いに気がつくと、とても辛そうな顔をします。

家族皆が揃ったときは、りんりんは計算したようにみんなの顔が見える中心の場所を陣取って、まるで会話の中心に自分がいるように場所取りをします。

家族にとっては、りんりんがすぐに手が届く場所にいると、大抵りんりんの身体をなでて、ヨシヨシをするように、りんりんとのコミュニケーションをとっています。

りんりんは身体をすり寄せるようにして、誰かの側に寄り添ってきます。

それにはルールがあって、一番慕っている人がいれば、その人のそばに寄り添います。

もし、一番目に慕っている人がいなければ、二番目に慕っている人の側に行き、寄り添って甘ちゃんをしています。

例外なのは、誰かが美味しい物を食べている時です。

このときは場所を替えて、ひょっとすると頂けるのではないかと、食べている人の側にすり寄っていきます。

りんりんから見て一番くれそうな人は松葉博雄です。

松葉博雄は、りんりんに熱っぽく見つめられると、掟を守って食べているものをあげないという事は、守れなくなってしまいます。

りんりんは誰の側に行けば効果的なのか、 ちゃんと知っていました。

今から思えば、悪性リンパ腫瘍で亡くなるのなら、もっと、欲しがる物をあげたほうが良かったかなと、少し後悔です。

2015年9月16日(水)