大阪市立大学大学院の院生の皆さんは、学習意欲をいっぱい持って集まっています。

繰り返し繰り返し、パワーポイントで、研究テーマを報告し、コメントをいただき、査読論文作成のためのステップが、一歩ずつ前に進んでいます。

日が暮れるのが少しずつ遅くなってきました。夕闇が迫ると、湧き起こるのは悩みや恋心ですが、ここ、大阪市立大学大学院の梅田キャンパスでは、多くの意欲をもって、大学院生が集まっています。

人の欲には、物欲、金銭欲、食欲、性欲などがありますが、大学院に集まっている院生の欲は、研究の完成を求める、学習意欲です。

夕方からの博士ゼミに参加するためには、日中の日常業務を手早く片付けて、職場を早めに離れて、博士ゼミに間に合うよう、電車を乗り継いで、集まっています。

松葉博雄の場合は、社長さんなので、職場の皆さんに遠慮しながら、職場を離れている訳ではありませんが、終わりの無いほど延々と続く仕事を、切り上げることは、必要です。

なぜ、そうまでして、研究をしたいのでしょうか?

これは、その立場になってみないと分かりません。たとえば、画家になりたい人、歌手になりたい人、役者になりたい人、ボクシングの選手になりたい人、プロゴルファーになりたい人など、他人から見ると、どうしてあれが良いんだろう?と、思うのと同じです。

一つの道を選べば、その頂点に立つのは、なみなみならぬ努力が必要です。

先週、明石芳彦先生から、博士の学位を修得するまでの、ガイダンスがありましたが、ガイダンスの通りに進むことは、言うが易く、行い難しといえる、厳しい道のりです。

今日のゼミの発表は、一コマずつ、二人が発表の担当者になっています。

最初は、山崎真嗣さんです。

2月の最後の発表から春休みを挟んで、新学期になると、どれだけ研究が進んでいるのか、とても興味があります。

40分の報告に対して、この後、明石芳彦先生から、論文指導が行われます。

もう一人は、村山光代さんの発表です。

お二人とも、構想段階から、少しずつ査読論文作成に向かって、研究テーマが絞られてきました。

パワーポイントを使って、査読論文への構想や、研究目的、具体的な先行研究のレビュー、仮説、検証方法などを発表して、先生方と、ゼミに参加する皆さんから、コメントをいただくと、次第に、学会に向けての投稿論文作りに、移っていきます。

博士ゼミが終わると、降っていた雨も止んで、大阪の街は、沢山の人が、傘を差さないで歩くようになりました。こうなると、持っている傘は、荷物になって仕方がありません。

よく、傘に例えられるように、

銀行の融資(傘)は、貸して欲しい時(雨が降った時)にはお金(傘)を貸さないで、お金が足りて貸して欲しくない時(お天気になった時)に、お金を貸そうとする(傘が余っている)

という表現にピッタリです。

2015年4月20日(月)