ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケアカンパニー 社長に森村純さんが就任
ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケア 社長に森村純さんが就任
ジョンソン・エンド・ジョンソン・ビジョンケア カンパニー 新社長に森村純さんが就任です
2020年4月24日に
海老原育子前社長が急逝されて、2か月が経過しました。
6月下旬のある日、社長研究室の
ジョンソンエンドジョンソン社の記事に、
アクセス数が急伸しました。
アクセスを集めた記事は、2012年2月28日の
『ジョンソンエンドジョンソン社戦略的マーケティング責任者 森村純部長の表敬訪問』です。
これは、人事面で何か変化があったと思い、
ジョンソンエンドジョンソンで、
ネット検索すると、
『ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
ビジョンケア カンパニー
新プレジデント就任のお知らせ』の記事がありました。
海老原社長の後任社長に森村純氏が決まりました。
写真出所 PRTIMES
ジョンソン・エンド・ジョンソン・ビジョンケア カンパニー歴代社長
初代 社長 廣瀬光雄氏
廣瀬光雄元社長は、元日本眼科医会会長を仲介者として、
トップセールスでわが社との取引関係を拓きました。
1988年 4月~1998年12月
ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル株式会社 代表取締役社長
1991年 7月~1999年 1月
ジョンソン・エンド・ジョンソン ジャパン インコーポレイテッド日本代表兼務
1999年 1月~2000年12月
ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル株式会社
及びジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社最高顧問
(1999年10月
ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル株式会社、
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社合併)
1999年 4月~
有限会社マベリックジャパン設立 代表取締役社長
2000年 1月~2001年12月
ジョンソン・エンド・ジョンソン
ディベロップメント コーポレーション日本代表
2001年 5月~
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
ビジョンケアカンパニー 最高顧問
資料出典 日本経営開発協会
2代目社長 大瀧守彦氏
平成8年8月
ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)ビジョンケアカンパニー代表取締役社長
平成23年8月 (株)パソナ取締役副会長
平成25年6月 日本特殊陶業(株)社外取締役(現任)
平成28年6月Henry Schein Japan(株)取締役(現任)
平成28年8月株 パソナ副会長(現任)
3代目社長 デイビッド・R・スミス(David R. Smith)氏
スミス社長からは、社長研究室に自己紹介コメントをいただきました。
4代目社長 海老原育子氏
海老原育子前社長は、2017年3月に、わが社に来られました。
5代目社長 森村純氏
社長就任は2020年7月1日です。
写真出所 PRTIMES
戦略的マーケティングの責任者森村純部長(当時)の表敬訪問
お知らせの記事を読んで、思い出したのは、
森村純新社長は2012年2月に、わが社に来られたことです。
戦略的マーケティングについて、深く意見交換をしました。
以下は,その回想です。
ジョンソン・エンド・ジョンソン社の戦略的マーケティングの回想
以下は、当時のブログの抜粋です。
『組織は戦略に従う』と言われています(アルフレッド・D・チャンドラーJr. )。
デイビッド・R・スミス社長の下で、新しい戦略が決定され、
新しい組織が築かれ、戦略的マーケティングが始まっています。
理論で学んだ事と、実務・実践で行われている
マーケティングの両面からの研究が出来ました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの
デジタル・アンド・ストラテジックプランニング部
ディレクターの森村純さんと
新しいマーケティングについて意見交換をしました。
1991年から我が国に使い捨てレンズが登場し、
その後、使い捨てレンズは、どんどん普及し、
今日ではコンタクトレンズのおよそ90%が、
使い捨てレンズになっています。
使い捨てレンズを販売するメーカーにとっては、
高い普及率になって、市場が成熟化しています。
将来的には若年層の人口は減少傾向で、
ユーザーの伸びは期待できません。
使い捨てレンズが普及するに従って商品性が強くなり、
コンタクトレンズの持つ特性である、
医療性の認識がだんだん薄れ、
むしろ日用品的な認識が広がり、
高度管理医療器機なのに、
コンタクトレンズがコモディティ化しています。
そうなると、医療用具として、正しいケアと使用方法を守る、
コンプライアンスの低下が心配になってきました。
一つの例が、
対面販売以外で購入する割合が増えている事です。
対面販売の場合は、継続的に購入する機会に、
コンプライアンスについて注意・警告する事ができます。
そこで、ジョンソン・エンド・ジョンソンとしては、
新しい経営戦略が必要となってきます。
使い捨てコンタクトレンズを使う装用者への
①目の健康管理
②販売店との協働
③自社レンズのエンドユーザーの購買データ管理
④ユーザーへのコンプライアンスの呼びかけ、
などの新しい戦略的マーケティング手法について、
意見交換がありました。
2012年2月27日(月)
この過去のブログ記事を読んで、森村純社長のことを思い出しました。
森村純社長の紹介記事 PRTIMES 2020年6月24日より
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーは、2020年7月1日付で、
森村 純が当社プレジデントに就任することをお知らせいたします。
当社は1991年に世界初の使い捨てコンタクトレンズ「アキュビュー® 」を日本に導入して以
なお、森村 純はジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 株主総会および取締役会を経て代表
森村 純(もりむら じゅん)
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニー プレジデント
2020年7月1日付 就任予定
【生年月日(出身地)】1970年5月9日(東京都)
2001年5月: 米国テンプル大学(日本校)経済学 修士
【社歴】1994年10月~2000年8月:
2000年8月~2003年4月:アマゾンジャパン株式会社
2003年5月~2006年4月:DHL ジャパン株式会社
2006年4月~2018年4月:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパ
2018年5月~米国ヤンセンファーマシューティカル インク 現在に至る
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社ビジョンケアカンパニー 営業本部 営業部統括部長 安田勇一さんが、中長期計画についての説明に来られました。社長ブログ/神戸の社長/コンタクトレンズメーカーブログ/ジョンソン・エンド・ジョンソン
ジョンソン・エンド・ジョンソンの新しい企業戦略
安田勇一さんから、お会いしたいとアポイントがあり、
本日会社を訪ねて来られました。
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社ビジョンケアカンパニー 営
業本部 営業部統括部長 安田勇一さんと、営業本部 西日本リージョ
ン 大阪第一営業部ディストリクトマネージャーの梶芳学さんと、小山
潤さん、岡﨑裕之さんも一緒です。
今日のお話は、ジョンソン・エンド・ジョンソン社が方向転換する、
新しい企業戦略のお話です。
安田勇一さんは、3年前に転勤のご挨拶があり、その時は、大手の取引先を相手にするというお
話でしたが、今回組織変革があり、営業部の統括部長に異動です。
以下はその時の記事です。
ジョンソン・エンド・ジョンソン社の戦略的マーケティングの責任者の森村純さんの意見を聞く事ができました。理論で学んだ事と、実務・実践で行われているマーケティングの両面からの研究が出来ました。
ジョンソン・エンド・ジョンソン社の戦略的マーケティングは、新しい取り組みが為されています。
その戦略的マーケティングの要旨を聞く事ができました。
『組織は戦略に従う』と言われています(アルフレッド・D・チャンドラーJr. )。
デイビッド・R・スミス社長の下で、新しい戦略が決定され、新しい組織が築かれ、戦略的マーケティングが始まっています。
理論で学んだ事と、実務・実践で行われているマーケティングの両面からの研究が出来ました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの法人営業部長の安田勇一さんと、
デジタル・アンド・ストラテジックプランニング部ディレクターの森村純さん、
営業本部長の塚田正之さん、ディストリクトマネージャーの梶芳学さんが、
ジョンソン・エンド・ジョンソン社の新しいマーケティングについて、
意見交換に来られました。
1991年から我が国に使い捨てレンズが登場し、その後、使い捨てレン
ズは、どんどん普及し、今日ではコンタクトレンズのおよそ90%が、
使い捨てレンズになっています。
使い捨てレンズを販売するメーカーにとっては、高い普及率になっ
て、市場が成熟化しています。将来的には若年層の人口は減少傾向
で、ユーザーの伸びは期待できません。
使い捨てレンズが普及するに従って商品性が強くなり、コンタクトレ
ンズの持つ特性である、医療性の認識がだんだん薄れ、むしろ日用品
的な認識が広がり、高度管理医療器機なのに、コンタクトレンズがコ
モディティ化しています。
そうなると、医療用具として、正しいケアと使用方法を守る、コンプ
ライアンスの低下が心配になってきました。
一つの例が、対面販売以外で購入する割合が増えている事です。
対面販売の場合は、継続的に購入する機会に、コンプライアンスにつ
いて注意・警告する事ができます。
そこで、ジョンソン・エンド・ジョンソンとしては、新しい経営戦略
が必要となってきます。
使い捨てコンタクトレンズを使う装用者への新しい戦略的マーケティング手法
①目の健康管理
②販売店との協働
③自社レンズのエンドユーザーの購買データ管理
④ユーザーへのコンプライアンスの呼びかけ、
などの新しい戦略的マーケティング手法について、意見交換がありました。
2012年2月27日(月)
ここで回想記事は終了です。
今日のお話は、これから3年先を読んだ、中長期プランの説明だそうです。
話は難しいので、パワーポイントを使った説明になります。
ブラインドをおろして、部屋をやや薄暗くして、『2015 Mid-term
Plan』中長期プランの提案を聞くことになりました。
安田勇一さんのお話では、
2015年からジョンソン・エンド・ジョンソンは、再出発したいという意気込みです。
①なぜ再出発するのか
②どうして再出発しなければならないのか
③どのように変革しようとしているのか
④その目標のゴールは、どのような戦略なのか
これを、パワーポイントを使って、概要を説明してくれました。
この後、質疑応答です。
中長期プランの経営戦略を作成するには、デイビッド・R・スミス社
長以下、経営首脳陣が参加しています。
『クレド』に戻る
ジョンソン・エンド・ジョンソンには、世界的にも有名な企業理念のクレドがあります。
それは、『我が信条』とも言われています。
クレドについては、前任の大瀧守彦社長とも、何度もクレドについての議論をした思い出があります。
ジョンソン・エンド・ジョンソン社の大瀧守彦社長さんとは、コンタ
クトレンズの医療性と営利性の問題について、これまで何度も、ジョ
ンソン・エンド・ジョンソン社の経営理念について、議論してきました。
大瀧守彦社長へのインタビューの回想
「我が信条(クレド)」の理念が大事か、商売拡大が大事か
コンタクトレンズを販売する、ジョンソン・エンド・ジョンソンの企
業理念である、「我が信条(クレド)」が大事か、商売拡大が大事
か、どちらか大事なのかという、経営理念と事業の拡大が両立できる
かどうかという議論のテーマでした。
企業理念とコンタクトレンズビジネスの拡大が両立するように、大瀧
守彦社長と松葉博雄は議論してきました。
大瀧守彦社長には経営理念の研究に協力をしていただきました(2004年)
社長インタビュー:
社長インタビューは大阪府立大学大学院で企業組織研究を行っている
北居明先生と一緒にジョンソン・エンド・ジョンソン社の大瀧守彦社
長に企業経営についてインタビューです。
社長インタビューを行いました。社長インタビューのお相手は、使い
捨てコンタクトレンズのトップメーカー ジョンソン・エンド・ジョン
ソン社の大瀧守彦社長です。
大阪府立大学大学院で企業組織研究を行っている北居明先生と一緒
に、大瀧社長に企業経営についての社長インタビューを行いました。
北居明先生は、神戸大学経営学部の加護野忠雄教授の門下生で経営学博士です。
大阪府立大学大学院の経営組織研究の為にジョンソン・エンド・ジョ
ンソン社にご協力をいただいております。
ジョンソン・エンド・ジョンソンといえば、経営学での関心事は、
ジョンソン・エンド・ジョンソン社が掲げている「我が信条」(Our
Credo) に基づく経営を行っていることです。
顧客、社員、地域社会、株主に対して、それぞれへの4つの責任を掲げています。
ジョンソン・エンド・ジョンソン社は、わずか10年ちょっとで日本の
使い捨てコンタクトレンズのトップメーカーになっています。
大瀧守彦社長は、日本でジョンソン・エンド・ジョンソン社が使い捨
てコンタクトレンズの販売を始めたときからの、採用第一番目の社員
であり、初代社長です。
大瀧守彦社長と、松葉博雄、さんプラザコンタクトレンズとのお付き
合いは、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のビジョンケアの創業以
来のお付き合いになります。-
ジョンソン・エンド・ジョンソンの大瀧守彦社長は、情熱家でもあり
ます。初期の頃は一軒一軒顧客を自らが訪ね、開拓していきました。
その時に、さんプラザコンタクトレンズにもアプローチがあり、以
来、10余年のお付き合いが続いています。
コンタクトレンズの研究の為に、大瀧守彦社長には、お忙しい中を時
間をさいていただきまして、有難うございました。
これまでのご訪問は、ビジネス中心のお話でしたが、今回は、学問的
な見地でのインタビューでしたので、「買って下さい」とか、「まけ
て下さい」と言った内容の話は一切ありませんでした。
エネルギッシュな大瀧守彦社長にエネルギーをいただきました。
これで大瀧守彦社長へのインタビュー回想は終わります。
場所を変えて、さんプラザビル19階の東天紅でビジネスランチです。
ジョンソン・エンド・ジョンソンが、2015年から改めてクレドに戻る
という方針は、以前からクレドを守るべきだと主張していた松葉博雄
には、嬉しい提案です。
そうは言っても、市場シェアの最大化を目指していた、ジョンソン・
エンド・ジョンソンにとって、方向転換することは、棘の道でもあります。
今日初めて聞いた、中長期プランなので、もっともっと詳しいことが背後にあります。
そのことは、企業秘密の段階なので、まだ聞いていないことが沢山あります。
ジョンソン・エンド・ジョンソンを動かしている、時代の変化があります。
その大きな変化に対して、クレドに逆らってまで進むべきか、クレドに戻るか、大きな決断をしたようです。
まとめ
兵庫県立大学経営学研究科で、経営学の研究を始めたときから、企業
理念の研究に進んだ、大阪府立大学大学院での研究、その後の大阪市
立大学での博士課程後期での、研究のほとんどの時期に、ジョンソン
・エンド・ジョンソンの企業理念が関わってきました。
それが改めて『Our Credo(我が信条)』と言われる企業理念に、基
軸を移すという判断は、日本のジョンソン・エンド・ジョンソンに
とってみても、歴史的な事です。
今日はビックリするような、でもとても大切な企業理念の大切さにつ
いて、普段と違ったお話になって実りの多い面談となりました。
2015年2月9日(月)