武知家住宅藍寝床は、徳島県指定民俗文化財に指定されています。
徳島県石井町の武知家は「天元」の屋号で藍商として名を馳せた家です。 四国八十八ヶ所巡り (9)
武知家住宅藍寝床に、立ち寄ることになりました。それは偶然の結果でした。
藤井寺から次のお寺に行く予定でしたが、少しずつ日が暮れてきたので、この先もまだ、距離がありそうなので、今日のお詣りは藤井寺で終了にします。
代わりに、平成11年12月にオープンした、JA麻植郡 ひまわり農産市に寄ります。
ひまわり農産市に入ってみます。どんなものがあるか楽しみです。
このひまわり農産市の特産物は、ハウスナス、洋人参、スイートコーンだそうですが、今のこの時期には、スイートコーンとハウスナスはありません。
隣の部屋では、国産 豚ロース テキカツ用 710円が並んでいます。
国産 豚ももスライス(切落とし) 430円です。お肉は、今日は買う予定がないので見るだけです。
そろそろ冬なのに、すいかとメロンが販売されていました。すいかは、900円です。
メロンは1500円です。
夕方に立ち寄ったせいか、新鮮野菜はほとんど売り切れて、欲しかったカブラも売り切れです。外に出ると、ひまわり農産市の車が、駐車しています。
駐車場の周りは、広々とした畑です。
方向を変えて、周囲を見ても、ところどころに家があるぐらいの、広々とした畑です。
ひまわり農産市を出ると、淡路に向かう予定です。まっすぐ進むと、上板です。右に進むと徳島です。
途中、この辺りの豪商の家があるようなので、寄り道をしてみます。ここか、ここがそうかなあと、見当を付けて、車を停めてみました。
駐車場があり、車を停めて、大きな玄関をくぐり抜けて、お家に入ってみます。でも、なにかヘンです。案内板もでていません。受付もありません。
玄関をくぐり抜けて、一歩中に入ってみると、屋敷の前は大きな広場があり、この広場は、家の外ではなくて、家の中です。
写真を撮りながら、更に奥に入っていきます。相当な大きなお家です。きっと、豪商の屋敷跡だと思います。それにしても、人影はありません。
どんどん家の奥に入っていきます。向こうの方に、屋敷の中にまた玄関があるので、そちらの方に進んでいきます。
広場の向こうの方に、農具を並べているような、作業小屋が有ります。あの中が、豪商の展示場でしょうか。
人気がないので、松葉博雄と奧さんは、少し大きな声でごめんください、と連呼してみました。かなり声のボリュームを上げていきましたが、誰からも反応はありません。
一番奥の建物に、一人の男性がいました。男性は、ここの主のようです。その方は、今まで部屋で横になっていました。しかし、呼ばれて出てきたようです。「ここは、田中家の屋敷ですか」と確認をすると、あっさり「違います」と言われました。
田中家は、更に向こうの方にあるようです。後から調べてみると、この間違って入ったお屋敷は、田中家と同じく藍寝床のある、武知家でした。
武知家住宅藍寝床は、徳島県指定民俗文化財に指定されています。
吉野川の氾濫原であったこの地域は、稲作が困難であった一方で、洪水がもたらした肥沃な土壌が藍の栽培に適していたため、江戸時代以前から「阿波藍」が作られてきました。
武知家は「天元」の屋号で藍商として名を馳せた家です。藍寝床とは、藍の葉を寝かせて発酵させ、「すくも」を製造するところです。間口8m、奥行33mの木造瓦葺二階建で、文政年間に建築されました。
現在でもここでは「すくも」が製造されているようです。(徳島県石井町ホームページより)
武知家のご主人に、間違いを質されて、これから、重要文化財の田中家の方に改めて向かいます。
2014年11月27日(木)