メニコンの九鬼真之さんから、お土産をいただきました。仙台、萩の月とくれば、伊達家お家騒動でしょう?
仙台の萩の月は、お家騒動ではありませんでした。宮城野の原っぱに、月の夜に咲く萩の花と、萩の花を愛でる美しい女性のイメージでした。
メニコンの九鬼真之部長から、出張土産をいただきました。いただいたのは、仙台銘菓 萩の月です。松葉博雄は、仙台といえば、「伽羅先代萩」(めいぼくせんだいはぎ)を思い出しました。
仙台藩のお家騒動の話です。伊達家62万石の、三代目当主 伊達綱宗が、吉原に通い、遊興に溺れたことで、21歳の若さで幕府の命により、隠居させられました。
跡を継いだのは、わずか2歳の亀千代君です。ここから、伊達家お家騒動が始まります。
歴史小説の好きな松葉博雄は、仙台と言えば、お家騒動と、短略的に結びつけて考えていましたが、いただいた萩の月の栞を読んでも、お家騒動とは関係ありませんでした。
仙台銘菓 萩の月は、菓匠 三全の銘菓です。創業は昭和22年の老舗の企業です。
主に宮城・仙台に、数多くの店舗を構えていて、遠くは京都、東京にも出店しています。
資本金は1億円で、代表者名は田中裕人社長です。従業員数は400人もいます。菓匠三全の年商は67億円以上で、田中裕人社長は、「大家族経営」を経営理念としているそうです。
萩の月の商品名は、「萩が咲き乱れる宮城野の空に浮かぶ満月」に由来しているそうです。
お土産の箱をよく見ると、確かに、パッケージに、「宮城野の 思い出胸に 萩の月」と一句詠まれています。
ウィキペディアによると、
「仙台平野は、古くから宮城野と呼ばれる歌枕であった。また、宮城野は萩の名所として知られ、中秋の名月の頃に咲き誇る。これらから、月を連想させる黄色い丸形の商品を、萩が咲き乱れる宮城野の空に浮かぶ満月に見立てて命名している」と書かれています。
社長研究室に、メニコンからお土産をいただいたと記載すると、他の取引先から、うちには無いね、と一言言われるそうです。
そういうときには、さんプラザコンタクトレンズの松葉博雄社長には、経営理論をみっちり教えてもらっているので、その授業料のようなものですと、話したらどうですか?と言います。
実際、経営学を学んで、MBAと、博士号を取得しているので、かなりの経営理論を、日頃から話し合っています。
例えば、マーケティング論、経営戦略論、経営組織論など、長時間にわたって話し合っています。
いただいた萩の月の装画は、ロッテの小梅ちゃんキャンディーの絵でもよく知られている、林静一さんです。
大正ロマンの画家、竹久夢二さんの雰囲気と、似ています。
日本中沢山、お土産用のお饅頭があります。お饅頭には、イメージを語る名前を付けています。
しかし、食べて見れば、どれもお饅頭です。皮があって、中に、あんことか、カスタードが入っています。
お饅頭で、年商67億円とは、驚きです。日本人は、お饅頭に弱いのか、お土産を期待するのか、日本のお饅頭の文化は、大したものです。
お客様が丁度来られたので、お茶請けにお出しすると、とっても美味しいと言われました。
社員の全員に渡るほど、沢山の萩の月をいただきました。
この萩の月のお返しは、ちゃんと考えています。今度、九鬼真之部長が来られたら、お返しをお渡しします。
萩の月に合うのは、お抹茶だと思いますが、今日は、お抹茶の代わりに珈琲をお出ししました。
インスピレーションゲームというのがあります。松葉博雄の場合は、仙台、萩の月とくれば、伊達家お家騒動と繋がるわけですが、残念ながら、今回の萩の月は、仙台の宮城野の原っぱに、月の夜に咲く萩でした。
2014年10月27日(月)