篠山盆地は、篠山藩5万石の石高を生んだ、広い田んぼが続きます。

篠山盆地は、以前のお米から、今では丹波黒豆の生産拠点になっています。 篠山(3)

篠山盆地は、四方が山ばかりです。山が続くこの地域に、よくぞこれだけの広い盆地が出来たものだと、車で走りながら、篠山盆地の不思議を感じています。

江戸時代は、石高制度なので、領地がどれだけのお米を生産するかを、石高で表していました。

石高に応じて、兵役を務める義務があります。普段から兵を養い、一朝事あるときには、徳川幕府を支えることになります。

田んぼは、幕藩体制を支える、大切な生産拠点です。その中でも、良いお米が採れる場所、沢山お米が収穫出来る場所、少しでも、他の田んぼに比べて、生産性の高い土地が比較優位として、より強い軍事力を維持できることになります。

篠山城を中心にした、篠山盆地に広がる田んぼをぐるりと見て回ると、篠山藩が幕府から重要視された理由が伝わってきます。土地のもつ生産優位性(レント)です。

篠山盆地をぐるりと回って、「肉の文」に来ました。

肉の文には、直近では、2014年2月に来ています。その時は、自家製の大きな焼き豚を、1本を3つに切ってもらって、子供達と分けました。

松葉博雄の奥さんは、肉の文のコロッケを、高く評価しています。その理由は、コロッケの衣に使う卵を、薄めないで、地のまま沢山使っていることです。

ポイントカードを作っています。1000円単位でポイントがつき、5万円分で、1000円の購入割引になります。

先に買い物をしていた主婦の方は、一度に3万円分の購入をしていました。高額な買い物に、驚きます。きっと、育ち盛りの家族が多いのではないかと思います。

家族にお肉のお土産を買うことにしました。国産黒毛和種牛特選ヒレステーキです。

再び六甲山越えです。六甲山の山頂付近は、雲に覆われて、視界が遮られています。

車を停めて、ゆっくり霧の六甲山を見たいところですが、道幅は狭く、道は曲がりくねり、車はどんどん続いていて、停めて景色を堪能するような、駐車スペースはありません。

一般に、標高100メートル上がれば、気温は1度下がると言われています。六甲山の山頂付近は、700メートルから800メートル位なので、下界より7度は涼しい感じがします。

窓を開けて、六甲山の外気を車に呼び入れてみると、確かに涼しい風が入ってきます。しかし、雨雲なので水気も入ってきます。

少しずつ標高が下がっていき、雨雲も濃度が薄くなっていきます。台風8号は、和歌山の方向に進んでいき、神戸地方は台風8号の直撃を免れたようです。

台風の時に思うのは、自分が住んでいる場所に、台風が直撃することを怖れ、他の場所に逸れると、安心します。しかし、逸れた台風は、別の場所を直撃しているので、日本全体から見ると、問題解決にはなっていません。沖縄の抱える、在日米軍基地の移設問題と、どこか似ています。

2014年7月10日(木)