松葉章一父、松葉登美子母に育てられた昔から、すき焼きの味付けは、松葉博雄の担当でした。
一子相伝の対象になるでしょうか?すき焼きの味付け方法は、親から子へ、子から孫へ、一子相伝する秘伝の味付けとなるでしょうか?
お父さんのお肉の甘辛炊きを食べたいと、息子家族が日曜日の夕食にやってきました。子供達から、親が作った料理を望まれるのは、味が懐かしいからだと思います。
甘辛炊きの味付けは、息子にも伝えておきたいところですが、食べる側の方がいいと思っているうちは、なかなか技術の伝承は出来ていません。
松葉博雄の場合、このお肉の甘辛炊きは、子供の頃、親から教わったのかといえば、そうではありません。松葉章一父と、松葉登美子母の、四人兄弟の末っ子に生まれた松葉博雄は、幼いときから、家ですき焼きをするときは、なぜか味付け係になっていました。
その頃は小学生の低学年で、上には兄と姉二人がいたのですが、三人の年長兄姉達は、すき焼きの味付けを、松葉博雄に依存していました。
小学生が味付けするすき焼きを、家族や、住み込みで働いていた、病院職員の皆さんが、食べていたのですから、皆さんどんな気持ちで食べていたか、今更ながら聞いてみたいものです。
もちろん、一番最初に味付けをしたときは、誰かが教えてくれたはずですが、何十年も前のことなので、誰だったのか思い出せません。
多分、意外に美味しい味付けをしたので、家族のみんなが美味しい美味しいとおだてて、おだてられた松葉博雄は、小学生ながら、豚もおだてりゃ木に登るという調子で、すき焼きの味付け係になったのではないかと推測します。
好奇心というか、研究熱心というか、よその家に行って、すき焼きをご馳走になったときは、そこの家の味の付け方を注意深く見ていて、良い方法なら、家に帰って真似してみました。すき焼きの味付けは、意外とその家の味付け方法が違っていることに気が付きました。
向いていないのは、食事の後の後片付けで、食べた後のお皿を洗い場に持って行ったり、油ものを丁寧に洗って、油っ気を洗い落とすのは向いていません。
子供達が心配しているのは、いつか一人になったとき、こんな無精なものぐさでは、一人暮らしは出来ないと心配してくれています。
親から子へ、子から孫へ、その家の味を代々伝えていく代表的なお料理は、お正月のお雑煮です。このお雑煮についても、松葉博雄は親から指導を受けていません。
今日使ったお肉は、ふるさと納税で届いた『美味選彩 あわじビーフ 新谷』のお肉です。
パンフレットには、『豊かな自然の中、丹精こめて育てられたあわじビーフ。やわらかく、香高く、まろやかな風味はどなた様にもどんな料理にご満喫いただけます。』と書かれています。
なんと言っても淡路ビーフは、三重県の松阪牛や、滋賀県の近江牛、神戸牛など、世界にも名高い日本を代表するブランド牛肉のルーツです。
温暖な気候の淡路島で純潔を守りながら育てられた繊細な淡路和牛は、他に例をみないその赤身肉に特長があるそうです。
飼料の改良と長年の研究から比較的脂肪の少ない肉質にコクとうま味が凝縮した絶品が生れたと、ホームページには記載されていました。
今夜はあわじビーフを使って、とても美味しいすき焼きを家族みんなでいただくことが出来ました。
2014年6月29日(日)