ゑび正が繁盛するのは、お店の暖簾か、調理人の味付けか、女将さんの愛想か、全部かいずれかです。
ゑび正が、小さな飲食店でも80年も続くのは、根強い固定客があるからです。
ゑび正に来ています。 松葉博雄の奥さんが、カミネの社員に、お昼ご飯をどこで頂くのか尋ねたら、紹介してくれたのは、元町の大丸の向かいにある、ゑび正です。
カミネの社員は、ゑび正に相当長期間通っているそうです。それなら、何か魅力がある店ではないかと思い、今日は三宮から元町方向まで、奥さんと一緒に昼食に行ってきました。
ゑび正は、注意して見なければ、見過ごしてしまいそうな、間口の狭いお店です。お店に入ってみると、お店の中も狭く、少しのお客様でお店は満席になっています。
注文は、松葉博雄は親子どんぶりセットで、奥さんは、天かす入りのおつゆのないぶっかけ蕎麦です。
お箸で、お蕎麦と具材をかき混ぜて、調味料も加えて、お好みの味に仕上げていきます。
お蕎麦を食べるなら、出汁の美味しい、温かいおつゆいっぱいのお蕎麦の方がいいのにと思っても、好みはそれぞれです。
親子どんぶりには、こだわりがあるので、期待して待っています。何しろ、ゑび正は80年程続く、神戸の老舗のお店です。
親子どんぶりには、いろいろ味付けがあって、仕上がりを決めるのは、卵の固まり具合です。あまり熱を加えすぎて、卵を固めすぎても、よくありません。
奥さんは食べ終えると、お店の女将さんが気を利かせて、蕎麦つゆを持って来てくれました。蕎麦つゆで、残った出汁を薄めて飲むと、美味しいそうです。
このゑび正は、常連客で持っているお店です。女将さんは入ってくる人の顔を見れば、注文はもうわかっているような感じです。お客様との会話も、自然にできています。
カミネの社員さんの紹介で来たことを言っただけで、もうこの女将さんは、松葉博雄と奥さんを常連客のように扱ってくれました。
1階は僅かな席数ですが、2階席もあるようです。お客様が帰るときには、お気を付けてと、見送りのご挨拶も自然にできています。厨房はご主人なのか、1人だけで料理をこさえています。
5月の日差しはだんだん強くなり、ゑび正のお店を出たときは、頭上から強い太陽の明かりが照りつけています。このゑび正の前は、何度も通ったことがありますが、これまで、ゑび正の存在を気にしなかったほうが不思議です。
2014年5月25日(日)