3年で博士号を取得するには、どうしたらいいのですか?博士号を3年で修得するには、

菊池浩史さんからの質問です。3年で博士号を取得するには、どうしたらいいのですか? 3年で博士号を取得するには、禁欲生活をしてください。査読論文を採択されるのは、厳しいですよ。

菊池浩史さんは、

大阪市立大学大学院創造都市研究科博士課程後期に、

今年の春から入学した、新入生です。

松葉博雄も、2007年4月に入学セレモニー・ガイダンスがあり、研究がスタートしました。

お仕事は住宅関係のお仕事で、

資格として不動産鑑定士の資格を持っておられます。

4月7日に初めて菊池浩史さんのゼミの発表を聞かせてもらいました。

レジュメを頂くと、

これから3年間の博士課程の学習計画が

きっちりと出来ていました。

今日の菊池浩史さんの訪問の目的は、

松葉さんのように、

3年間で博士号を修得するにはどうするかという、

経験に基づく体験談をお聞きしたいそうです。

なかなか積極的な姿勢です。

手土産も頂きました。

博士号を3年で修得するには、

かなり強い意志と、覚悟と計画が必要です。

3年間の間に、いくつかの学会で研究発表をして、

査読論文を投稿して、

採択される事が博士論文を書く条件になります。

ところが査読論文は、

学会によっては、

審査期間が予想以上に長引くことがあります。

査読論文を書くだけでも大変なのに、

投稿した後に、何ヶ月も、場合によっては一年以上も、

採択通知を頂くまでに時間がかかる事があります。

ひとしきり話をした後、

夕食にお誘いしました。

場所は、さんプラザビル地下の、

とんかつの武蔵です。

少しずつ打ち解けてくると、

松葉博雄さんは、

3年で博士号の修得が出来たのは、何が原因なのですか?、

どんな事に気を付けたのですか?

と尋ねられました。

思い出してみると、まず研究中の3年間は、

ほとんどのお付き合いを絶って、

禁欲生活を送った事です。

飲み会も、交流会も、懇親会も、

誘われても行きません。

次に、毎日こつこつと、

例え短時間でも、かならず本を読む、

文字を書く、ノートを書く、

パソコンに向かうといった、習慣をつくることです。

ゼミの発表の機会を、出来るだけ多くして、

多くの意見を聞き、どこを直すべきか、

どんなところが不足しているかを、

周囲から指摘していただくことです。

特に大切な事は、

何を研究したいのか、

何を書きたいのか、何を明らかにしたいのか、

研究目的を明確にするよう心掛け、

研究テーマがぶれないようにすることです。

これがぶれると、大海原を漂流する船のように、

羅針盤が壊れた難破船のように、

目的地を失った船のように、

いつかは座礁するか、燃料切れになってしまいます。

博士課程後期 関連記事 アーカイブ

2014年4月30日(水)