日本のコンタクトレンズ製造企業が、アジアに市場を広げようとしています。社長ブログ/神戸の社長/コンタクトレンズメーカーブログ/メニコン

九鬼真之さんは、メニコンの1dayコンタクト『Magic』のシンガポール工場に、工場見学と研修に行き、お土産を持ってきてくれました。社長ブログ/神戸の社長/コンタクトレンズメーカーブログ/メニコン

メニコンの九鬼真之部長さんが、ひょっこりキャリーバックを引きながら会社に来られました。本社からの帰りにさんプラザコンタクトレンズにわざわざ足を運んでくれたそうです。

ご用というのは先日、メニコンのシンガポール工場見学に行ったときの、お土産を持参してくれました。

メニコンとシードは、シンガポールを拠点にして、アジアに商圏を広げようとしています。シンガポール工場で、メニコンの使い捨てレンズ、1日使い捨てのMagicを製造しています。

幹部社員の一部の人には、自社の海外進出の状況を理解するために、シンガポール工場へ直接訪れ、生産状況や、流通状況について、研修を行っているようです。

九鬼真之さんは、さんプラザコンタクトレンズと長いお付き合いなので、シンガポールまで出張したからには、シンガポールのお土産を何か持って帰りたいと思い、お箸セットと、鉄観音のお茶を選んでくれました。

もう一つは、シンガポール土産の定番、チョコレートです。これはメルスプランの普及に尽くしている、社員の皆さんへのお土産です。

九鬼真之さんは、少し日焼けをしています。多分、亜熱帯のシンガポールの日差しは強く、少し野外に出るだけでも、数日経てば日焼けをするようです。

もちろん、シンガポールのマーケティングについてのお話も聞かせてもらいました。日本とシンガポールには、法制度上の違いがあり、日本で出来る事が、シンガポールで同じように出来るわけではありません。

1990年以降、これまで使い捨てレンズの時代になってから、日本に流通する使い捨てレンズは、ほとんどがアメリカを中心とする輸入品でした。

2000年以降から、シードとメニコンの二社は、日本から海外に市場を拡大する経営政策になり、やっと日本企業も市場を日本だけでなく、アジアに向けて拡大していくマーケティング政策がとられるようになりました。

シンガポールの近視人口は日本程多くなく、しかもコンタクトよりメガネの方が装用者が多いようです。これをどうとらえるかは、経営者の判断です。

かつて、未開の地に靴を売りたいと考えた企業が、市場調査をしたところ、一人の報告は悲観的で、この地では、靴を履いている人は少ないですという報告でした。

もう一人の報告は楽観的で、この地では靴の普及はこれからです。とても有望な市場です。と、二つの報告があり、経営者の判断は、楽観的な報告を採用し、未開の地に靴を普及させたことに成功した逸話があります。

コンタクトレンズについても、駄目なのか、それとも有望なのか、その判断によって、マーケティングの積極性が変わってきます。

2014年3月12日(水)