シード浦壁昌広社長のご紹介です。

浦壁昌広社長は、慶応大学経済学部と、ロンドン大学大学政治経済大学院経済学研究科で経済学を修め、銀行家の経験を持つ、理論に裏打ちされた実践家です。シード浦壁昌広社長ご紹介(1)

新年あけましておめでとうございます。2014年(平成26年)の、社長研究室の記事第一番目は、シード浦壁昌広社長の紹介記事でスタートです。

日本のコンタクトレンズは、シード(東京コンタクトレンズ)、メニコン、ニチコンの大手三社から始まりました。今回の社長のご紹介記事は、シードの浦壁昌広社長から頂いた、投稿記事を基に作成しました。

普段、シードの製品は、愛用されていても、シードの社長のことを知る機会が少ないと思い、浦壁昌広社長に登場して頂きました。

松葉社長の社長研究室に、寄稿させて頂き大変光栄です。また、平素弊社のコンタクトレンズ・ケア用品をご愛顧賜り、誠に有り難うございます。

私はこの業界では新参者でして、平成26年で丁度4年半、社長に就任して丸4年が経過しました。やっと日常の立ち振る舞いに迷わなくなってきたところです。

私の略歴を簡単にご紹介致しますと、昭和60年に慶應義塾大学の商学部を卒業し、株式会社富士銀行(現在のみずほ銀行)に入行しました。

当時は、戦後を支えた重厚長大産業から電機や自動車などへ産業構造が変わりつつある時で、サービス業も急速にその地位を向上させておりました。

「会社の寿命は30年」という本が売れたと記憶しており、産業の世代交代が進んでいた時です。

もともと海外で仕事をしたいと思っておりましたので、金利の自由化と事業の国際化が金融で進みつつあり、一番可能性が高いと感じた銀行に就職しました。

当時はそろばんの試験が有るのですが、全くできず0点で、大分怒られたりして、理想と現実のギャップを感じながら社会人生活を開始しました。

その後、英国の大学院(ロンドン大学LSE)に留学させて頂き、そのままロンドン支店で所謂国際金融・買収ファイナンス等を5年程経験し、帰国後は人事部で6年、M&Aや事業再生の部署で10年と余り典型的でない銀行員生活を楽しませてもらいました。

ロンドンでは、鞄を下げて英国や欧州の大企業を訪ねて直接交渉する機会に恵まれ、日本でも黎明期のMBO等を経験して、金融機関の立場では無く、資本家や事業家の立場で企業を見る事が出来たのが、一生の財産と思っています。

縁あって、4年半ほど前にシードに入り、社長5年目の新年を迎えています。

日本のコンタクトレンズメーカーも沢山良い商品や素材をもっているとは思いますが、使い捨てコンタクトの開発や販売に出遅れ、未だ外資系の企業が過半のシェアを保有しております。

医療機器の消耗品分野での最大の輸入超過品目はコンタクトレンズで、年間1200億円を超える輸入超過です。

弊社は、現在日本国内でワンデー使い捨てレンズを唯一国内生産しているメーカーですので、早くこの劣勢を挽回できるように、「日本産ならではの肌理の細かな物づくり」を実現して、国内のみならず、広くアジアの成長しつつあるコンタクトレンズユーザーへ愛される商品をご提案してゆきたいです。

「シードワンデーピュアシリーズ」は、近視から遠視、高度近視、遠近、更に間もなく乱視用を発売し、あらゆるニーズをカバーすることができる、単一シリーズで最も製造スペックの広いレンズとして、国内生産だからできる他社との差別化を図りたいです。

製品を患者様やユーザー様にお届けするには、販売店様や処方施設様の力が不可欠です。

松葉社長が経営されている、さんプラザコンタクトレンズ様からも貴重なユーザーの声を頂戴し、この目標に向かって邁進して参りたいです。

丁度5年目に差し掛かりますので、本年はかつて手がけたことを形となる様に努めると共に、次の5年に繋がる種をしっかりと蒔いて参りたいです。

新年にあたり、松葉社長のご紙面を借りて、「書初め」をするつもりで、決意表明をさせて頂きました。

 

2014年1月2日(木)