四国巡礼八十八カ所の第一番霊場 霊山寺にお詣りしました。

霊山寺は、仏陀が修行した、インドの霊鷲山(りょうじゅせん)の光景に似ているそうです。 徳島県日帰りツアー(1)

サーフボードに寄りかかって、南阿波でマリンスポーツを楽しもう!というポスターに惹かれ、お休みを利用して、徳島にやってきました。

淡路島を縦貫する高速道路で、鳴門に近づいてくると、高速道路からも海が見えます。

思い立ったまま、まもなく徳島に渡るというのに、まだ具体的な訪問場所は決まっていません。そこで、南あわじサービスエリアで、四国の情報を得ることにしました。

淡路島から鳴門海峡大橋を渡ると、すぐに決断しないといけないのが、徳島側に行くのか、香川添いに行くのか、それとも高松方向にいくか、道路を決めなければなりません。

ぎりぎりまで迷っています。中華料理店で、メニューを見ながら、八宝菜にしようか、酢豚にしようか、それともレバニラ炒めにしようか?こんな迷い方と同じです。

本四連絡架橋鳴門大橋は近づいてきます。

鳴門大橋を渡る時には、なんとなくエキサイトしてきます。軽い興奮です。なんだか四国という未知の国に上陸するような、わくわく感です。

四国に渡った時には、行き先は讃岐うどんを食べることに奧さんと相談がまとまりました。

お店は、高松にある、讃岐うどんの『一福(いっぷく)』です。カーナビにセットして、四国に上陸すると、予期せぬ事態になりました。それは、高松道が閉鎖されていたことです。仕方なしに、地道を走ります。

高松を目指して地道を走っていると、行く手に四国八十八カ所巡りの第一番霊場の霊山寺が表れました。これはラッキーです。ちょうど安産のお詣りをしたいと思っていたところでした。

そこで、高松に行く前に、霊山寺にお詣りする事に急遽決定です。

松葉博雄の年代になると、退職後の余暇をもてあまして、奧さんと一緒に四国霊場八十八カ所巡りを、飛び飛びにしている人がいます。

その第一番目に、お詣りできるのですから、安産祈願と併せて願ったり、叶ったりです。駐車場に車を停めて、境内に入っていくと、バスで霊場巡りをしている沢山の善男善女と出会いました。

駐車場で見た、人形かと思っていた托鉢増が、実は本物の托鉢増だったのには驚きました。ほとんど動かないで、托鉢を持って、静かにお経を唱えていました。

霊山寺の売店では、巡礼の服装や、傘、杖、納経帳を販売していました。買おうかなと、迷いに迷って奧さんに相談すると、写真を撮って集めたら同じ物が出来ると言われ、断念です。

この霊山寺が第一番札所になったのは、弘法大師がこの場所が天竺(インド)の霊鷲山で釈迦が説法をしていた情景と似ていると感じとり、インドの霊山を和国(日本)に移す意味で「竺和山・霊山寺」と名づけられ、四国八十八ヶ所の第一番札所とさだめ、霊場の開設・成就を祈願されたそうです。

松葉博雄も、インドの霊鷲山にお詣りしました。

 ≫インド霊鷲山

原始仏教を研究すると、仏陀の教えが、その後の伝道者によって、換骨奪胎されている事に気がつきます。

その点、この霊山寺では、仏教の開祖、ゴータマ・ブッダを、釈迦如来として、お祀りしている事に共感しました。

山門を入ると中ぐらいの池があり、池の前で、幼稚園児が沢山いて、鳩にえさをあげていました。

救世観音菩薩に手を合わせます。世の人々のあらゆる希望を観じ、何事もご存知でいられます。この観音さまにお願いすると、幸せの縁、健康の縁、入学の縁などを叶えてくれるそうです。

本当かどうか疑うより、信じる者こそ救われると思い、両手を合わせて、水をお供えしました。

幼稚園児達は賑やかです。池の鯉より、飛んでくる鳩の方にえさを積極的にあげています。

注意深く見ていると、境内には水子供養の像がたくさんありました。お詣りする人も多く、水子と比べると、目の前の幼稚園児のように、この世に産まれて、お父さん、お母さんを始め、沢山の方から護られて、育っていけるのは素晴らしい事です。

2013年9月6日(木)