夏至のころ 淡路市岩屋の夕暮れは、暮れそうで暮れない、余韻が長引きます。

岩屋港の桟橋から、明石海峡連絡大橋が、夕暮れになると、明石文化遺産のように美しく映ります。源平寿司でリッキー君家族と食事会 淡路(1)

晴れた日の、夏に向かう頃の、夏至に近い夕暮れは、

見るたびに心が惹かれます。

ゆっくりと日が沈み、海辺の静かな波には、

夕日が染まって、あの波間に向かって、

船をこぎだしたくなるような静けさです。

ここは淡路島の岩屋港です。

岩屋港から明石港まで、

ひっきりなしに連絡船が出ています。

明石連絡架橋が建設されるまでは、

フェリーボートが明石海峡を頻繁に往復していました。

今では、乗船を待つ、乗る時間もなく、すぐに向こうと、

こちらが車でつながるようになりました。

最近、富士山が世界文化遺産に登録されます。

富士山の文化的な価値は、

日本人がみんな認めるところですが、

富士山の文化的価値を、

外国の人たちも認めてくれたことは、喜ばしいことです。

同じように、明石海峡を結ぶ本四連絡架橋も、

富士山ほどではありませんが、

素晴らしい文化的な価値があると思います。

岩屋港の船着き場に立って向こうを見れば、

明石連絡架橋が見え、振りかえれば、

こちらにはお馴染みの源平寿司が見えます。

今日は息子夫婦とリッキー君を連れて来ています。

リッキー君に見せるため、源平寿司の水槽を覗きます。

リッキー君は3歳未満ですが、

そろそろ食べ物の嗜好が出てきています。

どうやら和食が好きなようです。

和食の中でお魚が好きなようです。

源平寿司のお店にある岩屋港の絵は、

平山郁夫さんの瀬戸内海の船の絵に似ています。

大人4人はお寿司に積極的です。

しかし、幅広くメニューを味わうために、

お寿司だけに集中することなく、

定食も注文しました。

定食の名前は、平家定食と、源氏定食です。

お店の方に聞いても、なんでこれが源氏定食なのか、

なんでこれが平家定食なのか、

納得のいく回答はありません。

リッキー君は今、箸使いのしつけ中です。

幼い時に箸の使い方をしっかりしつけておかなければ、

大人になって直るものではありません。

源平寿司の中で、人気メニューは、鯛の荒炊きです。

鯛の荒炊きが入っている方が、源氏定食です。

では、平家定食はなんでしょう?

平家定食には天ぷらがあります。

ここで疑問に思うのは、初めに考えた鯛の荒炊きと、

天ぷらの違いが、どうして源氏定食と平家定食になるのか、

また悩んでしまいます。

松葉博雄は、握り寿司を注文しました。

見た目にも、食べてみても、美味しいお寿司です。

談笑しながら食事をしていると、

とつぜんリッキー君が、

まるで催眠術にかかったように、寝込んでしまいました。

リッキー君が寝れば、

みんなゆっくり食事が出来るので、

ここはリッキー君の

気の利いたサービスかなぁと思っていました。

若干3歳で、大人の食事がしやすいように、

突然気を利かせて眠ってくれれば、

これはもう、超エクセレントサービスです。

カレイのから揚げを食べているころ、

またもや突然、リッキー君が起き上がり、

サービスタイムの終了です。

たちまち活動が始まり、

誰かが見ていないと安心できません。

そうなると、落ち着いて食事ができなくなりました。

リッキー君は、ほかの場所が気になって、

源平寿司に隣接した、岩屋港の改札口のほうに行って、

何やら口で言葉を発し、何か舞台監督が、

かに指示を与えるように、ぶつぶつ言いながら歩き進んでいます。

またもや源平寿司に戻り、干しダコを見て、

このタコを空に揚げるように、指示を出しています。

このタコが空に揚がるとは、大人なら分かりそうですが、

幼児のリッキー君なら、揚がると思っているようです。

憑き物に憑かれたような行動が収まると、

リッキー君の食事タイムになりました。

ご飯はもう、大人一食分位を、一回で食べます。

帰るとき、源平の玄関にある、たぬきの置物のお腹をさすって、

何やら囁いています。

きっと、太りすぎに注意をしていたのだと思います。

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2013年6月22日(土)