古代のお酒の作り方は、お米を噛んで吐き出し、発酵させる作り方です。かもじとは、お米を口で噛んで、口の中の唾液でお米を発酵させる事です。昔は、若い女性がお米を噛んで、唾液を付けて、かもじ出していました。

淡路市久留麻にある千年一酒造で見学と酒粕のお買い物(2)

古代のお酒の作り方は、お米を噛んで吐き出し、発酵させる作り方です。今では、一樽で1200㎏のお米を一度にお酒に変えていきます。

酒蔵は醤油蔵と同じ様に、大きな木の樽が並んでいます。木の樽を逆さまにして入り口を作れば、茶室にでもなりそうな大きな樽です。

清酒を仕込む樽は、現代ではスチール製に代わっていますが、大きさは木の樽の時代と同じ様に、一つの樽がお米1200㎏も入るほどの容量です。

お酒作りは、酒米を洗う事からスタートです。大きな樽に、白米がいっぱい入っています。

このお米は、兵庫県では山田錦が使われています。

洗ったお米は大釜に移され、熱い蒸気で蒸されます。昔は、釜の下から火を炊いて、茹でたそうですが、現在では蒸気を使っています。一つの釜は、安土桃山時代に豊臣秀吉に捕らえられた石川五右衛門が、子どもと一緒に大釜で、釜ゆでの刑にされたといわれる程の、大人が何人も入れる、まるでお風呂のような大きい釜です。

酒蔵の昔ながらの清酒の作り方は、割に簡単な仕組みで、お米を蒸して、麹を加えて、醪を加えて発酵させて、お米を搾って清酒を造るといった工程でした。

仕込みから清酒を搾るまで、およそ1ヶ月で出来るそうです。

大きな酒蔵の木造の大きな階段を上ると、2階部分は木の床で、千年一酒造の商品が並べられている販売所になっています。

ここでは時折、コンサートも行っているそうです。

明治8年創業の千年一酒造では、酒に因んだ酒饅頭も販売していました。

2階では試飲が出来ます。松葉博雄は車の運転があるのと、清酒に強くないので、試飲は代わりに奥さんがさせてもらいました。

酒米を使って清酒を造るときに、精米の度合いによって、米粒から削られる比率が高くなり、高い比率のお米で作ったお酒は、等級が一番高いのが、大吟醸と呼ばれています

大吟醸ともなると、精米比率50%以上になります。つまり、お米の量はどんどん減ってくる事になります。この大吟醸は、千年一酒造では、千代の縁が一升(1.8L)で税込み価格は10,500円です。

これに対して、上撰は1.8Lで1,890円です。大吟醸と比べると、大きな価格差があります。

案内の方に、「千年一酒造に生まれた方は、ずっと誰かが暖簾を受け継いでいくのですか?」と尋ねると、そうです。今の当主は6代目だそうです。

酒蔵の外に出ると、現代に戻ったような気がします。あの明治初年の頃の酒蔵で働いていたら、中の世界と外の世界が随分乖離しているように思います。

千年一酒造の前のお家には、秋になっても沢山の朝顔が、やがて訪れる冬将軍に向かって最後の抵抗をしているように、秋の終わりを蔓いっぱいに表しています。

2012年10月31日(木)