天然スッポン料理の「茶寮 ひさご(さりょう ひさご)」で、真鍋馨さんのスッポン料理を頂きました。
「茶寮 ひさご」で、スッポン料理を頂きました。天高く馬肥ゆる秋 丹波篠山に美味しいものを求めて(2)
玄関からお座敷用の玄関に回り、入り口から入ると、玄関にはスッポン料理とどう繋がるのか、古い美術品が並んでいました。衣紋掛けを使って、部屋の間仕切りをしたようなとても綺麗な布地があります。
仏画もあります。寛政十二年の、大悲観自在之像です。
廊下には、手の組み方や足の組み方から見て、仏陀ではないような座像がありました。
お座敷に通されて、テーブルを囲んで畳に座ると、座った視線からは坪庭が見えました。
エネルギーの有り余るリッキー君は、知らない場所に来てもじっとはしていません。床の間を見つけ、床の間に上がって、床の間をステージに見立てて、何か遊戯を始めました。
スッポンが来る前に、季節の果物として柿が運ばれて来ました。とても甘く、よく熟れた富有柿です。柿を容器に見立てて、中身だけをくり抜いて、一口サイズに食べやすく切ってみました。
スッポン料理の始まりは、キモと、心臓と、卵です。
卵は、一粒一粒箸でつまんで口に運び、口の中で押しつぶしてみると、あまい、卵味の黄身が溢れてきます。
心臓は、とても小さな形でした。柔らかく、スッポンに申し訳ないなぁと思いながら噛んでみると、甘みのあるゼリーのような柔らかさでした。
予め湯通ししたスッポンのゼラチンを沢山含んだ甲羅の部分や、関節をほぐした軟骨の部分も、食べやすいように分解されています。
土鍋に、味付けされていたお汁を張り、スッポンと野菜、豆腐を入れ、しばらく待ちます。
土鍋に上蓋をして、熱くなるまで待っている間、リッキー君のお相手をしているのが、リッキー君のお父さんです。
土鍋の蓋を取ると、湯気が鍋の上に広がります。ビールも届いたので、これからスッポンのぷるんぷるんしたような、ゼラチンを含んだ歯ごたえの良さそうな部分を頂きます。
ここ山南町は天然スッポンの産地だそうです。全て天然スッポンで、釣り人が釣り上げたスッポンを買い上げているそうです。
2012年10月14日(日)