冷凍食品で食事を作る事は、主婦にとっては手料理と言えるでしょうか?手料理と言うには、後ろめたさはあるのでしょうか?もしあれば、どうすれば手料理と言えるのでしょうか?

名古屋名物 山本屋本店 味噌見込みうどんを自宅で味わいました。

世間では10月6~8日は3連休です。しかし、多くの小売りサービス業は連休を取りません。むしろ、お休みは小売りには忙しい時期になります。そうなると、仕事と食事を作る主婦業の両立は難しくなります。そんな時のお助けマンは冷凍食品です。

そういう事で、今日の夕食は冷凍庫から取り出した、名古屋名物 山本屋本店 煮込みうどんです。

味噌煮込みうどんで有名な山本屋本店は、ご当地グルメの宝庫とされている名古屋にあります。他にも名古屋名物として有名な手羽先、ひつまぶし、味噌カツなど、どれをみても、名古屋名物は独特の美味しさを持つ食文化です。

その名古屋グルメの老舗の代表格といわれているのが、山本屋本店の「味噌煮込みうどん」です。

松葉博雄も名古屋に行く際には必ずと言っていいほど、通っているお店です。

山本屋本店では、地元以外の全国のファンの方達に味を堪能してもらえるよう、味噌煮込みうどんを冷凍食品にしてグルメギフトとして販売しています。

今日はそれを使っての晩ご飯です。

鉄鍋にお水をはり、簡易ガスコンロで鍋に熱を加え、煮えにくい物から順番に加熱していきます。

冷凍食品は便利なもので、保存する為には冷凍庫が必要で、解凍する為には電子レンジが必要です。

この2つは冷やす作用と熱する作用の全く対極の作用ですが、この2つは大抵の家庭に普及しているので、冷凍食品が普及するのも無理はありません。

しかし、一部の主婦の考えでは、冷凍食品を使って食事を作る事に対して、これで手料理と言えるか、若干の心理的な抵抗があります。やはり、なんとなく手抜きに対する後ろめたさです。

それなら100%依存するのではなくて、例え10%でも、20%でも、何か付加的作業をすれば、冷凍食品を使っても、自分の手料理と言えるのです。

名古屋コーチンと、つくねが冷凍でついていました。電子レンジで解凍して、鍋に入れます。

鳥を入れると、鍋のスープの色は鳥のスープらしく、やや白っぽくなってきました。

味噌は3袋ついていました。うどんパック1つにつき、味噌も1つの割合です。しばらくお湯が煮え立つほどガスの火を強くしておくと、どんどんアクが湧いてきます。このアクは、金網のアク取りで丁寧にすくい取っていきます。

他人依存の冷凍食品から、手料理に変身する為に、冷蔵庫にある野菜を使います。取り出したのは、白菜とネギです。

卵も大事な役目です。冷凍の味噌煮込みうどんには、卵はついていません。ここで生卵を入れるだけでも、この味噌煮込みうどん鍋は、独自性が出来て、手料理と言えるのです。

白菜とネギと卵を入れたので、もうこれで100%他人依存の冷凍食品とは言わせません。

最後の味の調整ですが、松葉博雄が調味料を少し加えようとすると、奥さんと娘に反対されました。名代の老舗、山本屋本店の付けた味のままで頂きたいそうです。

冷凍食品の依存から少しでも独自性を出そうと思っていたのに、味付けはそのままの方がいいと言われると、冷凍食品に依存するか、独自性のある手料理を作るか、答えは出ないままです。

食べてみると美味しい味で、冷凍食品に対する偏見を変える必要を感じました。

2012年10月8日(日)