丹波市の旧氷上町青垣の水田はすっかり黄金色に変わっています。
丹波市旧氷上町青垣の稲穂は下にたれて、「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」と、ことわざの通りです。 有馬経由で青垣ツアー(5)
丹波市青垣町はどちらを向いても山に囲まれ、太陽が出ないと、どちらが西か東か迷います。この辺りをドライブしていると、地名にも芦田(蘆田)、人名にも芦田さん、東芦田さん、西芦田さんなど、芦田がついた名称が多くあります。
水田はすっかり黄金色に変わっています。稲穂は下にたれて、「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」と、ことわざの通りです。
宝珠園の別のブドウ畑に行ってみると、ハニーシードレスという品種が収穫期を迎えています。シードレスなので、名前のとおり種なしのブドウです。色は黄緑色で、甘い大粒のブドウです。
ブドウ畑から芦田家のお家が見え、その後ろには青垣町の山がそびえて、早い雲の流れが、風を運び、やや涼しさを感じさせます。
畑を一巡して宝珠園の作業所に戻り、どの種類のブドウを購入しようか、サンプルを少し頂き、甘さ、酸味、粒の大きさ等を尋ねて、美味しそうなブドウを選びます。
宝珠園では沢山のブドウの種類があるので、味利きをさせてくれます。同じブドウを食べていても、常温で食べるのと、冷蔵庫で幾分冷えたブドウを食べるのでは、味が変わって感じます。
五感とは、その正確性は怪しいものです。冷たい方が美味しく感じるのです。
10月には解禁になる丹波黒枝豆の畑に行ってみます。枝葉はよく茂っていて、枝豆のサヤを隠しています。枝葉をかき分けて枝豆の実り具合を確認してみると、まだまだ、実っていません。
宝珠園でブドウ狩りを楽しむと、大人800円、子ども500円で、一定の制限時間では、食べ放題が美味しい高級大粒ブドウを頂けます。
どの種類のブドウを、いくつ、何箱購入するかが決まり、箱詰めを待っています。ブドウの房をひとつひとつ丁寧にラッピングして、ブドウ同士が当たって傷まないように注意してくれました。
宝珠園の芦田さんのお家ではお孫さんが庭で砂遊びをしているようで、プラスチックの乗り物のおもちゃがいくつも用意されています。
青垣町では、あちらこちらで稲刈りが、コンバインを使って行われています。日本の農業は一町歩あれば広い方ですが、一町歩でも単独でコンバイン機を購入するとなれば、700万~1000万円もします。345時間使った中古でも300万円くらいします。
お米は安いのに機械は高く、使う時はみんな同じ時期で、貸し借りが難しく、単独で買わざるを得ません。結局儲かるのは農機具メーカーです。
しかし、兼業農家であれば機械がなくては農業は出来ません。腰を屈めて稲を刈り、束ねては稲を干して、その後脱穀して、乾燥させて袋詰めなど、とても人力では出来ません。昔なら村中総出でやっていた事が、機械一台でできるのですから、高くても機械に頼らざるを得ません。
2012年9月6日(木)