焼いて食べる:鮎を焼いて食べる、茄子を焼いて食べる、厚揚げを焼いて食べる。

焼いて食べる:炭火で鮎を焼いて食べる、茄子を焼いて食べる、厚揚げを焼いて食べる。そば切り稲美と鮎(2)

焼いて食べる:庭で炭火をおこして、鮎を焼いて食べる、茄子を焼いて食べる、厚揚げを焼いて食べます。

日帰りツアーの買い物と昼ご飯を済ませ、自宅に帰ってきました。少し早めに帰って来たのは、これから庭で鮎を塩焼きにしようという計画です。

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鮎の体長は、かなり大きいようです。これだけ大きいと、きっと養殖だと思います。天然あゆと養殖あゆの違いは、食べた時の、腸に残っている天然苔か人工飼料かの苦みの違いです。

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苔を食べた鮎は、なんとも言えない苦みがあります。その苦みは、タバコの匂いのように、一度やみつきになるとまた食べたくなり、嫌いになると、タバコの匂いがいやな程の違いが出ます。

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文明社会になって、家の中には都市ガスが配置され、電気でご飯を炊くようになると、いつの間にか、家の中で火を使うことがなくなりました。そうなると、火を使う事が、昔に戻ることになり、昔に戻ることは、大変な事がおきます。

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大変なこととは、釜戸がない、薪がない、煙を排出する煙突がないなど、ないないづくしです。従って、外で炭を使うことになります。細かい枯れ葉、落ち葉、小枝があれば、新聞紙をちょっとひねって火を付けると、後は徐々に乾いた小枝が、炭の火を強くしてくれます。

ところが、小さな火を大きな火に変える乾いた枯れ柴がありません。そこで、着火剤がその代わりになります。

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冷凍した鮎に、粗塩をまぶして、自然解凍しながら炭火の準備をします。

鮎を裏返すときに、皮が剥がれてしまい、見た目に綺麗な焼き方にならないので、網に挟んで、じっくりと焼いていきます。

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鮎から、少しずつ脂がしたたり落ちて、ボッボッと、白い煙が上がり、それが瞬間的に火の柱に変わり、思わず顔を離して、やけどを防ぎます。

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できあがった鮎の塩焼きは、網で押してしまったので、押し型が付いてしまいました。職人技なら、鮎は、体をうねらせたような焼き方になります。しっぽの先は上方に向いて、勢いを感じさせます。

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次は、かさい愛菜館で買った茄子で、焼き茄子を作ります。

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蚊に刺されないように用心して、外で炭を使いました。結果は、まずまずの出来映えです。

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厚揚げは、生姜をすり下ろし、醤油で味付けして、熱いうちに頂きます。

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茄子は、海老と一緒に炊くときにも使いました。こうしてみると、夏の茄子はよく役に立ちます。第一に値段が安いことです。

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ホタルイカも、値段が安いのですが、料理も簡単で、ビールにはよく合います。

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焼き茄子は、歯ごたえはないのですが、茄子を焼くことによって、茄子は、粘りのある柔らかい食べ物に変わります。

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炭火一つで、料理がうんと美味しくなっています。炭の持つ火力の魅力です。

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朝、ツクツクボウシのセミの鳴き声で始まった、過ぎゆく夏の終わりに、思い立って買いものツアーに行き、夕方には、買ってきた食材を使って、夏の夕暮れ時に、蚊に噛まれながらも、煙の煤にまみれ、ここまで美味しい料理が作れました。

2011年8月25日(木)