淡路島七福神のお寺 淡路市津名町 「八浄寺(大黒天)」 執着を断ち切りなさいと、仏陀は諭してくれました。執着を執着であると確かに知って・・・
淡路島七福神のお寺「八浄寺(大黒天)」 執着を断ち切りなさい、内心の平和を求めなさい・・・と、仏陀は諭してくれました。淡路島七福神 さっぱりツアー(2)
仏陀は諭してくれました
執着を断ち切りなさいと、
仏陀は諭してくれました。
これは執着であると、悟ればいいのですが、
それが中々、執着を捨て切れません。
お寺でさえ執着を離れ平安を求めるように、
言っているでしょうか?
淡路市の大磯港から、四国側の方向に向かって、
ドライブを進めて行きます。
高野山から四国に向かっては、
弘法大師様の影響があちらこちらに残っています。
淡路島七福神のお寺「八浄寺(大黒天)」にやって来ました。
淡路市津名町にあります。
淡路・四国88箇所霊場の第64番札所にもなっています。
高齢化の時代になって、
退職後に、霊場周りをする方が増えています。
中高年の方の注意を惹きつける
マーケティングが求められています。
単に文化財だけに、信心だけに頼っているだけでなく、
積極的なマーケティングが必要です。
お寺のマーケティングを、今日の八浄寺で感じました。
八浄寺は、淡路島の三大祭「回り弁天」という
お祭りの発祥の地でもあります。
このいわれがマーケティングに生かされています。
それは、歴史を訴えることです。
ここに来れば、どういった御利益があるのか、
それを、大日如来や弘法大師に頼るだけではなく、
七福神の大黒様にも登場をお願いしています。
お寺の門をくぐると、
七福神の明るい絵が迎えてくれます。
この目に見えて現世利益を約束するような、
七福神のおめでたい絵を見れば、
ここに来てよかったと印象が残ります。
ひょっとすると、財布が重くなると思うかもしれません。
門をくぐって横にある大きな朱色の建物は、
「八浄寺 瑜祇(ゆぎ)塔」です。
4方向に扉があり、平成11年に建てられた新しい建物です。
中には大日如来像が祀られ、
屋根にある太陽光を取り込む装置で、
大日如来像を神秘的に見せる仕掛けになっているそうです。
とても斬新なデザインで、
生き生きとした宗教のメッセージを感じてしまいます。
企業で言うところの理念です。
本堂に上がり、お詣りをして、
脇のご祈祷受付の所に通りかかると、
すかさず何をご祈祷されますか?
と、声かけがあります。
これは大切な所です。ついお願いしたくなるように、
今なら、~~ですよ。~~をお願いできますよと、
勧誘があります。
大黒様は、富や財宝の神様です。
米俵の上に座り、食糧が豊であることを著し、
大黒様の持つ袋は福労といい、打ち出の小槌を降ると、
この袋から心身共に裕福な人生があふれ出ると言われています。
マーケティングは、相手を惹きつけ、
相手の要望を聞きだし、要望を満たすことが基本です。
ものと違って精神的な場合は、何に不安があるのか、
何を満たして欲しいのか、心配を埋めて不安を鎮め、
未来を希望で満たしてあげることです。
そのためには、活動だけでなく、
ここにお願いすると、ここにお願いしないと、
ここにお願いすればと、
だんだんと気持ちを引き上げて行く事が必要です。
ものと違って、心に関する事は、それはそうだと共感する、
具体的な、神秘的な、荘厳な仏像、
お堂、本堂、祭壇、経典、礼拝所などがあると、
雰囲気が伝わって来ます。
松葉博雄にも伝わって来ました。
なんだか、沈んだ心が高まるように感じます。
真夏の、35℃を超えるような、
暑い暑い夏の日差しの中で、
サルスベリの花が咲いています。
青い空をバックに、下からサルスベリの花を見上げてみると、
争闘の素が、接触と縁から始まり、
心を変えていく有様が少し、分かりかけて来ました。
このまま大空に飛んで行きたい、
このまま大日如来の宇宙に飛んで行きたいと、
思ってみても、四国に行く事すら儘ならぬまま、
来た道を折り返して、神戸に帰ります。
淡路サービスエリアで、明石海峡を見ると、
明石や須磨の海水浴場の賑わいの声が聞こえてくるような、
想像と現実の2つの事が折り重なって来ます。
2011年8月11日(木)