蛍の宿は、どこでしょうか?蛍の宿は、川ばた柳のメダカの住む場所です。

蛍の宿は、綺麗な小川の川ばたにあります。旧暦の5月に蛍が飛んで来ます。鮎が解禁・蛍も見頃(4)

蛍の宿を求めて、「蛍 兵庫県」で、インターネット検索してみると、蛍の里で有名なのは、佐用町(旧 上月町)の秋里川が、紹介されています。

松葉博雄の失敗は、秋里川に近い宿泊所を探して、生谷温泉 伊沢の里にたどり着きました。ところが、食堂でサービス係の女性の方に、伊沢の里から秋里川は、近いんですか?と、尋ねてみれば、ここから、30分くらいかかるそうです。

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それでは、この近くで蛍は見られますか?と、確認すると、すぐ前の川で見られますが、今夜のような雨の日には、多分蛍は飛びません。と言われました。

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だんだんと、電話で予約したときと話しが変わって来ています。予約確認書には、蛍見物と宿泊目的が印字されていて、てっきり蛍見物は、この伊沢の里の宿の、今の時期の最大イベントと思っていました。

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しかし食堂には、蛍見物のためのミーティングのような雰囲気はありません。誰も、蛍見物に行かないのでしょうか?おかしいなと思いながら、まずは夕食のメニューを見て、頂くお料理を注文します。

夕食は、食堂で頂きます。ここの名物はなんですか?と聞くと、今は、菖蒲御膳と和膳が人気メニューです。菖蒲御膳を頂く事にしました。

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もし、蛍が出るなら、今から車をと思っていましたが、雨が降っていて状況は蛍見物になってないようで、もう車の運転をしないと決めて、奥さんと一緒に生ビールを頂いています。

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お通しにでたアテは、イカの塩辛です。少しサービスのつもりなのか、塩辛の上には、山吹の花の花びらを散らしています。菖蒲午前とは別に、鮎のお造りも頼みました。

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鮎のお造りは、梅肉で食べるととても美味しく頂けました。

三枚に下ろした鮎の骨の部分が、氷の下に隠れていて、青紫蘇の葉をめくって、鮎の骨の部分を取り出してみると、料理人の包丁捌きがわかります。

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松葉博雄の菖蒲御膳には、刺身、天麩羅、小鉢(ごぼう煮、胡麻同府、オクラ胡麻和え)、茄子の田楽盛り、南京の床漬け、茶碗蒸し、手まり寿司、味噌汁、フルーツの御膳です。

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握り寿司がついていて、かなりたくさんのご飯の上に、少しの刺身が乗っています。

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天麩羅は、揚げたての熱々で、美味しく頂きました。

でも、頭の中にあることは、雨の降る日に、蛍が出ないことを、どうして受付の時に、もっと早く言ってくれなかったのかとか、マイクロバスのサービスで近くの暗い小川で、蛍が生息していそうな場所に案内があったらなぁと、とにかく、蛍、蛍、蛍です。

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「蛍のたるのやどは 川ばた柳 柳おぼろに 夕やみ寄せて  川のめだかが 夢見る頃は  ほ ほ ほたるが 灯をともす」

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小学唱歌の蛍の歌詞を、頭で追いながら、キーワードをさぐってみると、蛍は、まず、川があること、川ばたがあること、めだかが住むような綺麗な川であること、夕闇せまる頃に出てくること、旧暦の5月頃の、暗い闇夜であること、こんなキーワードが頭に浮かんできます。

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奥さんのお膳は「和膳」です。松葉博雄のお膳より、少しボリュームを押さえたお膳でした。

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女性向けのお膳という設定でしょうか?デザートは女性の好きそうなゼリーでした。

奥さんに、食べるスピードを早くしてもらって、松葉博雄は、ビールを飲む速度を上げて、とりあえずは失敗であっても、まずこの辺りの川に降りて見よう、そしてできるだけ暗い場所を探してみようと、提案しました。

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ソフトクリームがあります。ソフトクリームの看板を横目に見て、フロントに行って、もう一度蛍が出る場所を確認します。

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どうやら、すぐ前にある川に蛍が出るようで、先ほど泊まり客が、川に降りてみると、2~3匹飛んでたみたいと目撃情報が寄せられました。

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マイクロバスが出る予定はないようです。昨年の塩田温泉 上山旅館では、蛍がでる川の付近に、マイクロバスが案内してくれました。

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第三セクターに見捨てられた松葉博雄と奥さんは、これから単独で、伊沢の里の傘を借りて、駐車場の横から川に降りて、蛍を見に行きます。

 

2011年6月16日(木)