姫路塩田温泉 上山旅館(3) 播磨のグルメ、播磨の初夏のグルメといえば、鮎料理かなと予想していると、出てきたのは、炭火で焼いて食べるあまごでした。
姫路塩田温泉 上山旅館への近隣ツアー(3)
温泉旅館のマーケティング研究として、湯質を見ます。
塩田温泉の湯質は、水道水を沸かしただけの、松葉博雄の家のお風呂とは違い、鉱物質のシミがお風呂の岩に、模様のように残っています。なんだか、体が柔らかくなったような気がします。
温泉旅館のマーケティング研究として、グルメを見ます。
夕食を頂く食堂は、障子で仕切られ、個室にもなるようになっています。外はまだ明るいです。明るい外を見ながら、夕食を食べるのは久しぶりです。
向かい合って奥さんと座り、これから食事です。隣の部屋は広いのですが、障子から覗いて見ると、誰もいません。
サービス係の方と、興味のある旅館の経営のこと、料理や食事に関すること、お客様の反応などについて、一問一答型の話をしています。
例えば、「たくさんのお料理のメニューは、どうしてメニューを増やすことができるのでしょうか?突然のお客様に対して、たくさんの食事の量は、いつの時点で決めるのでしょうか?」
「たくさんお食材はどのように集めるのでしょうか?たくさんの料理が余ったらどうするのでしょうか?」このような、不思議に思っていることを、質問にして、サービス係の方に尋ねていると、外を見れば、6時40分頃に日が沈んでいきます。
播磨のグルメ、播磨の初夏のグルメといえば、鮎料理かなと予想していると、出てきたのは、炭火で焼いて食べるあまごでした。
サービス係の方が、一品ずつ運んできます。
サービス係の方が「私、この席に来るのが、なんだか、胸がどきどきするような緊張感を感じるようになってきました」と、おかしいやら、驚きの発言がありました。
「どうしてですか?」 「お客様は、この業界のオーナーさんでしょ?」 「違いますよ。私は、サービスの研究をしている者です」 「お料理を運ぶ度に、これまで尋ねられたことがないような、普段気にしていないけれど、そういえば、気になるなぁという質問をされるので、緊張します」と、嫌がっている訳ではないのですが、なんだか同じ業界の人に、尋ねられているような緊張感があるようです。
「塩田温泉上山旅館の今日の、私のご飯のレベルは、どのレベルにあるのですか?」 「中ぐらいです」 「特上もあるのですか?」 「予約をすれば、あります」 「冬は、猪の牡丹鍋があるのですか?」 「部屋では食べられません。食堂で牡丹鍋が食べられます」
上山旅館の玄関の横に、随分立派な木があるので、「あの木はなんですか?」「あれは、もみの木です」 「クリスマスツリーに使うもみの木ですか?」 「あのもみの木は、樹齢300年のもみの木です。
「クリスマスの時は、電飾をするのですか?」 こんな話をしながら、食事がどんどん出て、たくさん食べて、最後にご飯を頂きました。
若い時には、たくさん料理が出て、ひとつひとつの料理が、山盛り一杯が良かったのです。
それが、今では、他品種少量が良いようになってきました。
和食の定食ですから、ご飯が最後で、お漬け物が付いて、これで終わりです。
お酒やビールを飲まない人には、随分長いコースでした。
不躾な、業界の調査員と思われるような会話でしたが、適当に応えて頂き、結構なおもてなしでした。最後の最後は、デザートです。
今晩は、8時からホタル見物です、旅館からホタル観賞のバスが出る予定です。
どれだけのホタルがいるのか楽しみですが、6月の初旬は、時期的に少し早いので、どうなるかなと思っていました。
ホタルは暗いところによく見えるのですが、今日のホタルの鑑賞会は、川の周りに照明があって、期待したような、真っ暗な闇夜で、鼻を摘まれても分からないほどの闇夜で、闇夜に、小さな炎が、揺れ動くような、ホタルの景色ではありませんでした。
バスに乗って、ホタル観賞に参加したお客様は、6名でした。30分ぐらいホタル観賞をして帰ります。旅館に帰ると、ネコがこれから家に入る途中でした。こちらを見ています。
上山旅館の経営者は、創業以来の6代目です。
6代目と、女将さんが、出迎えてくれ、少し会話をして、私が、心配するような、同業者の調査員ではないことを、名刺を渡して、自己紹介しました。
ホタルの観賞が終わっても、まだ、9時にもなりません。もう一度、温泉に入って、部屋でビールを飲み、政局を中心としたテレビ放送を見て、やや早い時間に就寝しました。
2010年6月3日(木)