花嫁船が花嫁流しをする新緑の倉敷川は、今日は雨でした。
黒田蒲鉾店、土手森酒造、倉敷アイビー・スクエアの前を歩きました。岡山倉敷歴史の街散策(9)
倉敷美観地区を、散策しています。写真に見えるのは、倉敷館(観光案内所)です。
大正時代に倉敷町役場として建てられた、洋風木造建築の建物です。
前に流れる倉敷川からの、大正ロマンを思わせる景色に一際目立つのが、
「なまこ壁」といって、外壁仕上げの一種です。
主に正方形の瓦を張りつけて、目地を埋める漆喰を盛り上げているものをいいます。
この目地漆喰の断面は半円形で、なまこ形に似ているので、「なまこ壁」と呼ばれています。
なまこ壁の模様は、水平に通る一文字目地と斜めに通る筋違目地があるそうです。
鯉でもいないかなと水面を見てみましたが、今日は雨なので雨宿りでもしているのでしょうか。
顔を出しませんでした。
船には「天領丸」と名前がついています。
江戸幕府直轄の天領として栄えた名残でしょうか。
福岡県柳川市とか、茨城県潮来市とかでは、
結婚式の演出に、花嫁姿で船に乗り、ゆっくりと船頭が船を漕ぎ、
嫁入り姿を川端から見るという演出が、最近のウェディングではあります。
倉敷市でも、倉敷川で花嫁船の花嫁流しをしています。
今日のような雨のお天気だったら、花嫁船はどうするのでしょうか?
「黒田蒲鉾店」の前を通ります。
新鮮なすり身で毎日その日の分を作って売り切れたらおしまいということです。
とりあえず、黒田蒲鉾店の蒲鉾に目をつけておいて、ガイドさんの後をついて行きます。
ガイドさんとお別れした後、ゆっくり買うつもりです。
地酒専門店の、土手森(1925年設立 森 了一社長)現在の社長は、森 章社長です。
お店の造りは、赤穂の坂越で見た、奥藤酒造さんとよく似ています。
何が似ているかと言えば、白壁の瓦葺き、2階建て屋敷、入り口には、
新種ができた記に杉の葉のボールを、垂らします。、
雨は止みません。
倉敷アイビースクエアへやって来ました。赤煉瓦が巨大な壁を作っています。
アイビースクエアは、明治時代、倉敷紡績(クラボウ)の紡績工場だった場所を、
リフォームしてホテルとなっています。
株式会社アイビースクエア(取締役社長:小林清彦氏)が管理・運営しています。
赤煉瓦で囲まれたここは、児島虎次郎記念館です。
児島虎次郎画伯は、大原家の支援を受け、たくさんの絵を発表しています。
これも、写真撮影禁止なので、紹介ができません。
石畳は雨に濡れて、滑りやすくなっています。
ここで転ぶと大変なことなので、気をつけて歩きます。
ツタが壁を覆っています。
ツタが壁面を覆っているのをみると、とても美しいのですが、
ツタの美しさに魅せられて、実際に自宅にツタを植えた人は、
後で大変な後悔をしています。
何しろ、鬼ツタの繁殖力は、とても強く、どんどん枝は伸びて行き、
幹は太くなり、コンクリートの壁であっても、
深く根を張り、建物をゆっくりと崩壊していきます。
鬼ツタの新緑の美しさは認めますが、決して、自宅で植えてはいけません。
倉敷アイビースクエアは、紡績工場がホテルに改装されて、
建築家の浦辺鎮太郎さんがその年(1949年)の建築学会賞を獲得したそうです。
赤煉瓦の重厚感のある正面玄関で、
カメラを左手に持って、自分で映した写真です。
いがらしゆみこ美術館の前を通りました。写真に写っている女の子は、
「はちまんちゃん」という愛称で呼ばれているそうです。
倉敷弁で「はちまん」と言えば、おてんばさんの事で、
元気な女の子のことを、「はちまんおなご」と呼ぶそうです。
2011年5月12日(木)