兵庫県立大学にて講義で頂いた感想及び要望 2005年01月 ~1回生からの感想 ~

1.今回の講義の感想はいかがでしたか?

2005年1月13日 兵庫県立大学 にて

事業創造学科 女性

今日の講義は非常に興味深くておもしろかったです。私も実際に使い捨てコンタクトを利用していて、周りの友達の中にも使っている人がとても多いので、これから先もますます市場規模が大きくなっていきそうな、とてもおいしい分野だなと感じました。

また、印象深かったこととして、顧客の高い満足を得るためには、何よりもまず現場従業員の育成が必要不可欠だと実感しました。お客さんと直接接する従業員の態度によって、やっぱり受ける印象が違うことは、私もよく感じることだし、丁寧なサービスを受けると誰だって気持ちのいいものだと思います。

One to Oneマーケティングによる、既存顧客を大切にし、他社にまねできないサービスを実施することが、これからの時代、欠かせないことだと改めて強く思ったのと同時に、マックとモスの経営の違いのように、価格を下げるだけでは今の時代、上手くいかなくなっていることを最近よく感じていたのですが、今日の話を聞いてさらに強く感じました。”Birthdayカード”を誕生日前に送るといったサービスはとても素敵でいいなと思いました。

松葉よりコメント 「コンタクトレンズの二面性」

コンタクトレンズをお使いになっているということで、お気付きになると思いますが、コンタクトレンズには医療性と販売性の両方を持っています。

この2つについて満足を高めていくためには、医療面については医療レベルの水準を上げることが必要です。これは、医師水準のレベルによることになります。販売面につきましては、従業員がサービスの向上という形で満足度を高くしていくことに取り組んでいきます。そのためには、品質を高めるということも従業員教育の中に大切な問題として取り組んでいます。

事業創造学科 男性

ケータイのメールのやり取りだけで目にかかる負担が半端ないものであることに一番驚いた。普段から何気なく生活していると、現代人ならメールをしない人はいないという程に普及している携帯電話のせいで、これほどまでに目が悪くなるのなら、文字の大きい機種にしようかと一時思った。

あと、私の家はあまり家族間の会話もなく、ご飯の時も全員で食べることも、小学校の時に比べると少なくなった。それはやはり、TVを自分の部屋においたのが大きな理由であると思う。今日話されたように、TVを見ないようにするのは、今からではとても間に合わないので、自分が将来家庭を持ったら、そういうことに気を配ろうと思った。

話はとてもおもしろく、聞きやすいもので、色々と考えさせられるものがあり、大変良かった。

松葉よりコメント 「近視の予防は眼を休めてください」

コンタクトレンズは視力矯正器具です。この話をする時に、視力の問題について話しました。説明をいたしましたように、日本は近視の方が多いことが特徴です。それは、生活環境の中にその原因があります。

やはり、テレビ、携帯、雑誌、勉強など目を酷使する中で一日の中で何時間かは家族で会話をすることで、文字から少しでも休憩する、あるいは家族の絆を強めるという部分も大切なことではないかと思ってお話しました。

事業創造学科 女性

偶然にもコンタクトレンズを近々購入しようと考えていたので、大変興味深い講義であった。新しい市場を開拓していった松葉社長の努力に関心を持った。
企業理念が明確で、経営方法も独自性があり、競争に生き残ってきたのは当然だと思った。ただ顧客を獲得するだけでなく、確実に定着させる為に「満足」を与えてくれる経営もとても良いものであると思った。

震災という被害にもくじけずに再び立ち上がった点においても評価できる。
この講義で一番考えさせられた事はやはり、経営を行うにあたって地盤を固めることが何より重要であるということ。

明確な経営理念を持ち、独自の経営方法をとっていくことができなければ、競争に打ち勝つことはできない。だから、他社に真似できない個性を発揮していくことを意識して、これから勉強していきたいと思った。

松葉よりコメント 「真似のできない経営を目指しています」

市場環境の中にその競争戦略の取り方にリーダー、フォロアー、ニッチャーの考え方があります。私たちは市場でリーダーを目指して戦ってきました。リーダーには必ずその後についてくるフォロアーがいます。

価格だけを真似されるのではなく、真似をできないことを考えていくことが、結局、サービス、品質、そしてそれから顧客満足につながる経営をすることだと思いました。

それを神戸商科大学で理論をしっかりと固めて現在の形を作りました。しかし、これもまた真似をされる日がくると思います。さらにその先を考えないといけないことになります。常に勉強ということになります。

事業創造学科 男性

僕自身、視力が悪いので、今日の講義内容には非常に興味がもてた。33年前はコンタクトレンズは普及していないし、市場開拓・顧客創りはとても困難なものだと感じた。また、企業理念は顧客のことを十分に考えていると思うし、非常に良いと思う。

日本では1300万~1400万人がコンタクトレンズを使用しており、現在では市場規模がかなり拡大している。そして企業を存続させるためには、顧客満足経営が重要である。しっかりとしたマーケティングをし、企業理念に基づき成長を支えるものを作っていけば顧客のシェアを高めることができると分かった。

また、従業員の満足形成にも気を配り、委任・権限・品質・責任・評価・報酬を考慮することが重要だと思った。

松葉よりコメント  「従業員満足の形成」

今回の講義のアンケートを通じて、皆様方に確認できたのは、視力の低下をしている人が非常に多いということを知っていただいたことです。
日本ではおよそ 1300万~1400万人の方がコンタクトレンズを使っているということに驚かれると思います。しかし、このコンタクトレンズを単に商品性のみで売っていくと困ります。それでは安全性、及び品質の高い保持が難しくなってきます。

顧客満足の形成の中にこの品質、安全性というものを私たちは取り組んでいます。そのためには従業員も技術の研修、及びサービスの研修を大事に考えています。

組織経営学科 女性

現在の日本では、外食産業なども含め、サービスが企業の良否を左右するほどサービスの重要性が高まってきている。私はこれまでサービスとは顧客のためにあるとばかり思っていたが、今回の講義をきいて、サービスとは顧客だけでなく、従業員、そして企業のためにあると知り、すごく世界が広がった気がした。

確かに顧客のためだけのサービスで成り立つような企業は、それはサービスではなく「こび」ではないだろうかという気がしていた。顧客に本当のサービスを提供する為には、従業員満足を形成しなければならず、その要因は委任、権限、品質、責任、評価、報酬からなっており、これらをすべて極大化できるような企業づくりが不可欠であるということがわかった。
それによって従業員の実力を発揮できるような良い循環のサイクルがうまれ、それがはじめてサービスをうみだすんだという自分なりのサービスに対する考えを形成することができ、非常に充実した講義だった。

また、最後に述べられた「私たちはコンタクトレンズを売っているのではなく、サービスを売っているのだ。」という言葉に感銘をうけた。この言葉をもとに今後サービスについて研究していこうと思う。

松葉よりコメント 「サービスを販売する努力を払っています」

私たちが行っているビジネスの中に、商品を売るだけでなく、サービスを売ろうという考え方を強く持っています。サービスという言葉は、一般的に誤解されるのは、「おまけをつける」「安くする」というようなことが、サービスと思っていらっしゃる方も、あるいは現実に「安くするからサービスしてくれた」と思っている方もいらっしゃいます。しかし、実際にはサービスはその人のためになることをしなければいけません。

現場では顧客の為に働く従業員の満足度を高めることにより、顧客が喜ぶことが従業員が喜ぶことであるというような企業風土を作るように努力をしています。この2つが良循環することによって、企業が他の企業に真似をされない企業風土を作っていくことを目指しています。私たちはサービスを売っているということを常に意識しています。