大寺眞理子さんのマーケティング特殊講義の状況を紹介します。
大寺眞理子さんのマーケティング特殊講義の状況を紹介します。
今日の講師は、大寺眞理子さんでテーマは「環境志向マーケティング」についての講演でした。
大寺講師は、既に教科書にその理論的な内容について書いている事なので講義では、教科書をよく読んだ上で3つのキーワードを覚えておいて欲しい事を強調されました。
その1つは持続可能な発展(Sustainable Development)、企業がどうあるべきか考えてみると持続可能性に対する適応能力が経営資源として大切な事である、と言われました。
もう1つは環境問題です。身近な例としては資源を活かすリサイクルでもあります。各地方自治体がゴミの分別をキチンと行い、分別が出来ている事により資源のリサイクルが上手くまわれば、資源の有効利用は一段と上がるのですが、自治体の職員が時間をかけて分別をしっかりとすれば、コストが上がり割りに合わなくなってくるそうです。
各家庭でしっかりとゴミを分別して出す事が環境問題への取り組みに参加した事になります。
環境志向のマーケティングとして環境問題の意識が高い企業ほど、従業員に対する配慮も高いそうです。環境問題に取り組んでいる企業の事例として日本では神戸にあるプロクター&ギャンブル(P&G)社を研究事例にあげて説明がありました。
講義のような一方的なお話しでなく大寺さん自身がマイクを持って講義を聞く学生の席に出向き何人もの学生の方に矢継ぎ早に質問を行いました。
質問が終わると一人一人に今日持ってきた、分別ゴミの時にはるシールを差し上げます。神戸市では11月より家庭から出るゴミと資源の新しい6分別収集を実施しています。このキャンペーンを進める為にマスコットとしてブタのキャラクターである「ワケトン」を制作しました。
この他にネコのキャラクターは「ワケニャン」、鳥のキャラクターの「ワケピー」となっています。
インタビュー形式の講義スタイルを取りましたので講師の大寺さんは、大教室を走りまわってマイクを次々に学生の方に指し向けました。
松葉博雄は、取材の為に最前席から一番後ろの席、出入り口に近い場所へと移動し学生の皆さんはどの様な聴講態度なのかを後ろから見ていました。
大きく分けると真剣に聞いているグループと、回りの学生と私語をしているグループと、講義に全く参加していないグループに別れていることが分かります。
しかし、大寺講師が後ろの席にまでインタビューに来ているので緊張感が走り講師が自分に質問を当てたらどの様に答え様かと心の中で考えている心の準備に向かう学生が増えてきました。中々上手な講義だと思います。
小西先生にも、マイクが向けられ小西先生もまさかご自分が当たるとは思っておられなかったと思います。
松葉博雄にもマイクが向けられました。質問は「何かリサイクルになる事をしていますか?」と云う質問に対して私の答えは「食べ残したご飯や、仏壇にお供えしたお下がりの固くなったご飯は一度水につけて柔らかく離れやすくして、小鳥が食べられる様に外に置いてやります。」と答えました。
この答えは講師の投げかけた質問に正しく答えられているか、やや疑問です。資源の再利用になっているかと考えれば、やや疑問です。
これに対して大寺講師は兵庫県のコウノトリの人工養殖の事例を挙げ、コウノトリが自然に増える事が出来る自然環境を守る事が、環境を考える視点から見て重要であるとのフォローの発言があり、私も上手いなぁと、フォローの言葉に感心しました。
今回の講義の最後に松葉博雄からは、講義の後から頂いた学生の方からのアンケートに対して私の「松葉博雄の社長研究室」のマーケティング研究のマーケティングのページにおよそ、40例程の代表的なご意見に対してコメントを書かせて頂いているので是非ホームページを読んで頂く様にお願いをしました。
300人近い学生の方に全てのお答えを直接伝えられたら良いのにと、思ってます。
講義の最後に大寺さんからアンケート用紙を提出して頂いた学生の方に「ワケトン」シールを全員に差し上げました。
2004年12月2日