権現とは、日本の神様につく名前です。ダムも神様になって、権現ダムになりました。

権現様とは、徳川家康の名前になっています。兵庫県小野市(2)

加古川方面のドライブをしていると、向こうの方に衝立のような大きなダムがあり、近くに寄ってみると、権現ダムです。

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この権現ダムは、東播磨工業地帯に対する工業用水の供給と、一部の農業用水のためのダムです。

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権現ダムの名前が気になります。これまでよく聞く名前は、徳川家康のことを、神様として祀り、権現様と称しています。権現様は、日本特有の神様です。

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車をダムの側に停めて、権現ダムの堤防の上を歩いてみます。これだけ広いダムだと、夏になれば、魚釣りやボート遊びがあるようで、それを兵庫県企業庁東播磨利水事務所が禁止にしています。

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人工的に堤防を築き、川を塞き止めて、ダムを造っているので、もし東北関東大震災のようなマグニチュード9.0の地震が起きて、この堤が壊れると、下流に大変なことが起きると、つい連想してしまいます。

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堤ひとつで、光景はまったく違います。堤の内側には水がたまり、堤の外側には、グランドや水田・畑が広がっています。多くの住宅地もあります。

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望遠鏡があれば、渡り鳥がダムでくつろいでいる様子も見られるそうです。

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再び車に乗って、小野市の方向に向かいます。何かあてがあるわけではありません。なんとなく、小野市です。

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小野市には池が沢山あります。その野池のほとんどで、バス釣りができるようで、バス釣りファンの人が訪れるようです。小野ゴルフクラブの看板がある辺りに、鴨が集まっています。

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きすみの見晴らしの森の池にやってきました。ここは、大きい男池(鴨池)と小さい女池があります。

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この大きな鴨池(男池)は、かんがい用に作られた溜池で20ヘクタールもあるようです。毎年10月頃から春まで鴨がやってくるようになり、鴨池と呼ばれるようになりました。

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掲示板によると、約2000羽の鴨がやってくるようです。ちょっと鴨を探してみましょう。

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鴨池は、水量が減少していて、鴨池の周囲が地上に現れて、歩けそうなので、鴨池に降りています。

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鴨池に降りてみると、松葉博雄を鴨の世話係の人と勘違いして、鴨が集まって来ます。

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野生の鴨であっても、遠くロシアから飛んできた鴨であっても、お腹が空いていれば、食べ物をくれる人に反応し、餌付けができています。

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鴨がたくさん集まってくると、松葉博雄はなんとなく責任感を感じ、車に戻って、奥さんに、何か鴨にあげる食べ物はないかと尋ねてみます。何もありませんでした。

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鴨たちは、益々期待がふくらみ、これはきっと何か美味しいものをくれる人に違いないと、まるで松葉博雄が幸せを運ぶ人のように、集まってきています。

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どう鴨に説明しましょうか。なんとなく立ち寄ったと言うと、きっと鴨たちはブーイングで、紛らわしいことをするなと、腹立たしく思うと思います。

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きれいな羽の色です。気の早い鴨は、他の鴨に先んじて陸にあがり、餌を早くいただこうと焦っています。純粋な鴨たちの期待を裏切って、申し訳ありませんでした。

2011年3月10日(木)