コンタクトレンズ業界 大きな転換点向かって、 「ボシュロム・プラス」勉強会
コンタクトレンズ業界 大きな転換点向かって、 ボシュロムプラス 正式導入 ― サブスクリプション戦略の完成形へ
コンタクトレンズ業界は今、
大きな転換点を迎えています。
かつては「来店して購入する」のが
当たり前だった販売形態が、
いまやメルスプランに代表される
サブスクリプション型のサービスへとシフトし、
ユーザーを長期的に囲い込む仕組み
が主流となりつつあります。
各メーカーはこの流れを逃すまいと
独自のサービスを展開してきましたが、
最後に加わったのが
ボシュロムの「ボシュロムプラス」です。
これで業界大手のサブスクリプションサービスが出揃い、
競争は新たなステージへと移りました。
サブスク競争の狙いは「ユーザーの囲い込み」
サブスクリプションサービスの最大の狙いは、
「一度加入すれば長期的に解約されにくい仕組み」にあります。
メーカーにとっては安定収益を確保でき、
販売店にとっても顧客との接点を
持続的に維持できるという利点があります。
ただし、どのメーカーのサービスも
一見似ているようでいて、
登録手順の簡便さ
店頭とオンラインの購買バランス
会員向け特典の充実度
といった部分で微妙に戦略が異なります。
ユーザーのライフスタイルや価値観に合わせて、
最適なサービスを選んでもらうには、
販売現場が違いを的確に理解して
説明することが欠かせません。
慎重派ボシュロムの参入
他社が早々にサービスを打ち出す中、
ボシュロムはあえて慎重な準備を重ねてきました。
我が社でも契約条件や加盟店の権利をめぐって
何度も交渉を行い、
パートナーシップの在り方を
確認しながら進めてきました。
その結果として、ようやく正式導入に至ったのが
「ボシュロムプラス」です。
導入に先立って、
スタッフ向けの勉強会を開催。
安藤リージョナルマネージャー、
嶋岡課長のお二人に講師をお願いし、
実務に直結する解説を繰り返し行っていただきました。
店舗営業の合間を縫って参加するため
講師にとっても一日仕事の大変なスケジュールでしたが、
それだけ現場での理解が重視されている証でもあります。
サブスク時代をどう乗り越えるか
サブスクリプションの普及は、
コンタクト業界にとって
「顧客獲得の時代」から
「顧客維持の時代」へと
舵を切ったことを意味します。
メーカー同士の競争は、
単なる製品性能だけでなく、
いかにユーザーを長くつなぎ止められる
仕組みを構築できるかへと移行しました。
販売店にとっては、
こうしたサービスを正しく理解し、
ユーザーに合った提案を行うことが
ますます重要になります。
各社の戦略をただ「導入する」だけではなく、
自社にとってどのような顧客体験を提供できるのか
を考えることが、生き残りの鍵を握ります。
ボシュロムプラスの正式導入を機に、
私たちもまた「囲い込みの時代」を
どう乗り越えるのか、
経営戦略として真剣に
向き合わなければなりません。
コンタクトレンズ業界の戦略の違いと、当店のこだわり
ここ数年、コンタクトレンズ業界では
「サブスクリプション型サービス(定額制)」が
主流になりつつあります。
メニコンの「メルスプラン」に始まり、
シードのらくらくシステム
ジョンソン&ジョンソンの定期便
アルコンのマルロ、
そして今年ついにボシュロムが
「ボシュロムプラス」を導入。
各メーカーがユーザーの囲い込みに力を入れています。
しかし、同じ「サブスク型」といっても、
その戦略と特徴には違いがあります。
大手メーカーの戦略
メニコン:メルスプランで「定期検診+サービス」を組み込み、安心感と継続利用を重視。
ジョンソン&ジョンソン、アルコン:世界規模で最新素材や高機能レンズを投入。ブランド力と技術革新を武器に展開。
シード、ボシュロム:後発ながら柔軟なサービス設計で、他社との差別化を模索。
量販店・チェーン店の戦略
駅前や繁華街に出店し、
低価格と利便性で集客。
即日購入できる気軽さは魅力ですが、
検査や装用指導が簡略化されることもあり、
長期的な安全性に不安が残ります。
当店の戦略 ― 安全性と信頼を第一に
当店は、コンタクトレンズを
「高度管理医療機器」として位置づけています。
眼科と連携し、必ず検査・装用指導を行ったうえで、
最適なレンズをご提案。
さらに、顧客カルテをもとに
定期的なフォローアップを実施し、
長く安心してご使用いただけるよう
サポートしています。
選ぶ基準は「価格」だけではありません
安さを重視するなら量販店
新しい素材やブランド重視なら大手メーカー
安全性と長期的な快適さを重視するなら、医療機関連携の当店
同じコンタクトレンズでも、
どこで購入するかによって得られる
価値はまったく異なります。
私たちは「お客様の眼の健康を守り続けること」こそが、
最大の使命だと考えています。
サブスクリプションサービスが広がる今だからこそ、
本当に安心できる選び方をお届けしてまいります。
📌 まとめ
各社サブスク導入 → 顧客維持競争の本格化
ボシュロムは慎重な準備の末に参入
現場では勉強会を通じて理解を深め、最適提案を目指す
今後は「どのサービスをどう活かすか」が販売店経営のテーマ