大磯港には海鵜が棲み付いて 格好の狩場にしています 海は砂に埋もれて 海水浴場になりそうです

投稿No:10309

大磯港にはウミウが棲み付いて 格好の狩場にしています 海は砂に埋もれて 海水浴場になりそうです

昔は淡路島の玄関口として

須磨港と大磯港を往復するフェリーが

24時間行き交っていた大磯港です。

淡路島に車で渡るには

神戸から淡路島には須磨港か

明石港から岩屋港に向かう

重要な交通の拠点として栄えていました。

地元の漁業や交易の中心地でもあり、

多くの漁船や商船が賑わいを見せていて、

地域経済にも大きく寄与していました。

しかし、明石海峡大橋の開通に伴って

大磯港に面した、海の家からは

深夜でも、フェリーが入港してくる

船の灯りと、音が、まじかに感じられていました。

フェリーの航路が廃止されて来、

その賑わいは薄れ、今では

港としての役割を終え、漁港になっています。

大磯港にフェリーボートが発着しなくなってから、

大磯港はすっかり静かな漁港になりました。

最近の大磯港の様子は

波は穏やかで、カモメが遊びに来ています。

人の姿が消えた港には、

長年かけて川から運ばれてきた砂が堆積し、

広々とした干潟のような

景色が広がっています。

かつて大型フェリーが

滑るように入っていた水面は、

今では砂浜のように浅くなり、

もう船が入ることはできません。

波浮の港 野口雨情作詞、中山晋平作曲

♪ 磯の鵜の鳥ゃ 日暮れにゃ帰る

  波浮の港にゃ 夕焼け小焼け

  明日の日和は ヤレホンニサ なぎるやら

波浮の港の海鵜は、

日暮れには巣に帰るようですが

淡路市大磯の海鵜は、

ねぐらには帰らず

大磯港の浮きブイに掴まって

寝床にしています。

人が去った後の港には、

海鵜たちが棲みつき、

まるでこの場所が自分たちの

テリトリーであるかのように悠々と泳ぎ、

狩りをしています。

海鵜は水中に潜って

魚を獲る名人で、

湾内に入り込んだ小魚を

次々と捕まえては食べています。

このまま海鵜が増え続けたら、

湾内の魚がいなくなってしまうのではないかと

いつも心配しています。

海鵜は、水中に潜って魚を捕獲するので、

定住していた魚はどんどん減ってきています。

代わりに、回遊魚が

港の中まで回遊して来ています。

海鵜は保護動物なので、

殺傷して追い払うわけにはいきません。

海鵜にとっては、楽園になっています。

海鵜も最初の頃は、

人が歩く岸壁あたりに

来るのには警戒していました。

それが、だんだんと人馴れしてきました。

人が害を与えることはないと、

学習したようです。

最近は、釣りに来る人も

以前と比べ減少しています。

益々、海鵜には

好都合の楽園になってきています。

この日は見かけませんでしたが、

アオサギもよくここで

魚を捕まえて食べています。

海鵜やアオサギが

小魚を食べることで、

漁業の魚が減ってしまうだけでなく、

将来の収穫を期待して放流している稚魚や

稚エビも狙われてしまうので、

漁師さんにとっては

大きな悩みの種になることもあるのです。

こうして見ていると

この大磯港がゆっくりと海から陸へ

変わってきているのが伝わってきます。

もともと、大磯は長い砂浜でした。

フェリーボートが廃止され、

大磯港の浚渫がされなくなると、

港はまた自然のビーチに戻り、

昔の大磯が復活しそうです。

大磯港も、近い将来遠浅の海になり、

砂浜はどんどん広がってくると思います。

そうなると、大磯港は

遠浅の海水浴場になるかもしれません。

春には、潮干狩りの出来る

浜辺になる可能性もあります。

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