父 松葉章一の命日にお墓参り 新緑がまぶしく、風も心地よくて、 とても気持ちのいい季節
投稿No:10240
父の命日にお墓参り 新緑がまぶしく、風も心地よくて、 とても気持ちのいい季節
4月24日は、
父 松葉章一の命日でした。
3月のお彼岸の時期には、
コンタクトレンズの繁忙期と
重なってしまい、どうしても時間を
作ることができなかったため、
父の命日に合わせて、
お墓参りへ行くことにしました。
我が家のお墓は、
広島空港の近くにあります。
兵庫県から広島のお墓までは少し距離があり、
移動には時間もかかりますが、
この日は天気にも恵まれ、
心が軽くなるような気持ちで
出発することができました。
父がこの世を去ってから、
今年で31年目になります。
私の父、松葉章一は産婦人科医でした。
父は、母校の岡山大学医学部から、
血液に関する研究により
医学博士の学位を授与されました。
私の名前は、祖父が父の博士号修得にちなんで、
博士の博から博雄と命名したそうです。
年月の流れは本当に早いものです。
それでも、父の姿や言葉は
今でも私の中にしっかりと残っていて、
何かの節目にはふと父の顔が浮かび、
心の中で語りかけることがあります。
私自身が歳をとって、
両親の年が身近になってくると
年をとれば分かることは、
お父さんは苦労してたんや、
と思えるようになりました。
日本が戦争に向かって行った
軍国主義の時代が青春時代で、
素直に、喜怒哀楽を態度、
行動にあらわさない教育を受けたそうです。
行きたくもない、
戦争に招集されて、
地獄のような苦しみに遭い、
戦前・戦中・戦後の食糧難を過ごし
4人の子供たちの生活の責任やら、
医院の経営、晩年になって、
やっと落ち着いた生活が出来るようになりました。
孫たちと一緒に、食事会、ドライブ、
旅行で癒されていたようです。
生きている間に
もっといろんな話を
しておけばよかったな、
と思うことは正直たくさんあります。
今、父はもうこの世にいませんが、
それでも私にできる親孝行があるとすれば、
こうしてお墓参りに行き、
手を合わせて感謝の気持ちを
伝えることだと思っています。
今年は、お墓に
少し手を加えてみました。
これまで納骨場所には
戒名だけを置いていたのですが
正直なところ、それだけでは
誰がどこに眠っているのか
分かりづらいと感じていました。
そこで今回、それぞれの故人の
生前の写真をそれぞれの場所に
置くことにしました。
写真の裏には、名前や生年月日、
命日が書いてあるので、
誰でもすぐに分かるようにしました。
顔写真があるだけで、
その人に会いに来た、という感じがして、
手を合わせるときの気持ちが違ってきます。
もちろん、りんりんの写真も飾りました。
りんりんは、一番いい場所に眠っています。
一通りお参りを済ませて外に出ると、
春もだいぶ進み、
初夏を感じさせるような陽気でした。
新緑がまぶしく、風も心地よくて、
とても気持ちのいい季節だなと
改めて感じました。
前方後円墳のまわりには植えた山茶花が、
ちょうど綺麗に咲いていました。
枝垂れ桜も植えているのですが、
今年の花を咲かせ終え、
今は新しい若葉が出てきていました。
近所の方が、綺麗に咲いた枝垂れ桜を
見に来てくださっていたという話も聞き、
静かな場所ではありますが、
花を通じて人の目に
留まることがあるのは、
ありがたいことだなと感じました。
山にも藤の花が
たくさん咲いているのが見えました。
この時期にお墓参りが出来て
良かったと思います。