淡路島に 独自のラーメン文化があっても! あわじヌードルワークスオンで考えたこと
淡路島にラーメン文化を育てるには? 淡路島ではラーメンの味の文化はうどんほどではありません
淡路市民プールへ行く道中で、
「ラーメン」と書かれた旗が
いつも風に揺れていました。
淡路島ではうどんのお店は多いのですが
ラーメン専門店はあまり多くありません。
お店の外観は
一軒家風の外観で、
ラーメン屋さんとは
思えない雰囲気があります。
お店の名前は何でしょうか?
というお店です。
お店のロゴが印象的です。
太極拳のようなポーズをしています。
気にはなっていたものの、
行く機会を逃していたのですが
奥さんが行ってみたいと言うので、
さっそく、プール帰りに寄ることにしました。
ご夫婦で経営されているようで、
ご主人がラーメンを作っています。
奥さんはとても感じのいい方です。
今日は出ていなかった旗について
聞いてみると、
風が強くて飛ばされたり
倒されたりするようなので、
今日は旗を立てていないようでした。
出来上がったラーメンが
運ばれてきました。
注文したのは、醬油ラーメンと
塩ラーメンです。
2種類の味を頼んで、
奥さんと半分ずつにして
両方味わう計画です。
ラーメンを食べながら、ふと、疑問がわいてきました。
淡路島は四国に近いので、
讃岐うどんの文化の影響を受けています。
うどん屋さんは、たくさんあります。
しかし、ラーメンのお店は少なく
特に、淡路ラーメンと言われるような
淡路を代表するような特徴のあるラーメンは
今のところ、育っていません。
何故? どうして? 何が原因なのか?
疑問が湧いてきて、ラーメンの文化について調べてみました。
ラーメン文化の“仕組み”が成立している代表的な地方
① 北海道(札幌・旭川・函館)
🍥 仕組みの特徴:
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気候と需要:寒冷地で温かく濃厚なスープの需要が高い
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ご当地スープ文化:味噌(札幌)、醤油(旭川)、塩(函館)と地域ごとに違う味
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製麺業の発達:森住製麺など、地域密着の製麺所が多数 → 職人が自由に味を作れる
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**百貨店や観光施設に“ラーメン横丁”**が存在し、訪問者の「体験」を作る
📌 結果:「札幌に来たら味噌ラーメン」と言わせる力を持つ
② 福岡(博多・久留米・北九州)
🍥 仕組みの特徴:
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豚骨ラーメンの発祥と進化(久留米→博多)
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製麺所(製粉会社)と店主の関係性が強い
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替え玉文化、カウンター文化などの“食べ方の仕組み”も確立
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屋台文化との融合→ ラーメンが日常食として定着
📌 結果:県民のラーメン消費量が日本トップクラス、観光客も毎回食べる
③ 山形県(特に米沢・赤湯)
🍥 仕組みの特徴:
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寒冷地+豊富な湧水+手揉み麺という地理条件が強い
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地場のラーメン屋の数が人口比で日本一(総務省統計でも確認可)
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赤湯系、米沢ラーメンなどのご当地ブランド
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家族経営の店が世代交代で続いている
📌 結果:「日常にラーメンが溶け込む文化」が維持されている稀有な例
④ 新潟県
🍥 仕組みの特徴:
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5大ラーメン文化(長岡生姜醤油・新潟濃厚味噌・燕三条背脂・新潟あっさり・三条カレーラーメン)
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多様な味が同県内に共存する珍しい県
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新聞やTV局が“ラーメン特集”を頻繁に組む
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地域の製麺業やスープ素材業者が職人を支える
📌 結果:県全体が「ラーメンの文化地帯」としてまとまっている
💡 共通点から見る「ラーメン文化の仕組み」とは?
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製麺業者やスープ業者など、周辺産業が支えている
→「うまいラーメン職人」が集まりやすい -
地域の気候や日常に根ざした食として定着
→「ラーメンは外食の中心」という地域文化の特色 -
地元メディア・行政・観光資源との連携
→ 継続的な露出とイベントがラーメンを“名物”に変えることです -
店の数が一定数あり、競争と進化が自然発生する
→「文化」と呼べる成熟度に達することになります
✨ 淡路島に応用するには?
→ 淡路島には「玉ねぎ」「魚介」「淡路牛」など食材の優位性がある
→ 気候も温暖で年中ラーメンの需要が見込める
→ 製麺所があまり存在しないのが弱点(外部と提携する必要あり)
→ “ご当地ラーメン”の定義とブランドづくりが今後の鍵
「ラーメン文化」は偶然ではなく、
人・素材・支える産業・伝えるメディアという
“四つの仕組み”がある地域で自然と育つと思います。
ラーメンを作ってみると大変
ラーメンは私の好きな食べ物の一つです。
これまで色々なラーメン屋さんへ行き、
自宅でも、出汁から作ることもあります。
ラーメンの味を決めるのは、
なんといってもスープの味です。
何を味の主役にするのか、悩みます。
1日スープを煮込んで作った
自作のラーメンは手間がかかりますが、
その分、自分好みの味付けに出来て、
完成した時は嬉しいのです。
(過去ブログ:鶏ガラを使ってさっぱり本格 自作ラーメン)