経営コンサルタント業界 倒産が過去最多に 経営のプロが 次々と倒産しています
投稿No：10173
経営コンサルタント業界の倒産が過去最多に 経営のプロであるはずが 次々と廃業や倒産
（画像出典：Yahooニュース）
最近、経営コンサルタント業界の
倒産件数が過去最多を更新している
というニュースが報じられました。
経営のプロであるはずのコンサルタントが
次々と廃業や倒産に追い込まれているようです。
一体なぜでしょうか？
「経営コンサルタント業」の業績は、
まずは自らの会社を適切に
運営できていなければ説得力がありません。
経営にはすべての企業の経営成果を向上させるような
万能の経営戦略はありません。
クライアントの立場から
コンサルを依頼するかどうかは
コンサルタント自身の経験や人柄、人脈など
つまり、属人的、アート的な要因が
大きく顧問契約獲得に影響してます。
そこに、外部から、画一的な方法で
経営成果を上げようとしても無理があります。
しかも、最近では経営コンサルタント自身が
経営難に陥り、倒産してしまっているのです。
経営コンサルタントとは？
経営コンサルタントは、
企業が抱える様々な課題を分析し、
改善策や戦略を提案する専門家です。
業務効率化や財務管理、人材育成、
DXの推進など、多岐にわたる分野で
アドバイスを行います。
簡単に言えば、
企業のお医者さんのような存在です。
企業の問題を診断し、
適切な処方箋（戦略や改善策）を
提供する仕事ですが、
適切な処方箋が出せるかどうかは、
コンサルタントの技量に依存しています。
その、コンサルタント自身が
自社の経営に失敗することは
少なくないようです。
その理由は何でしょうか？
ニュースを見て、調べてみました。
まず大きな理由の一つとして、
顧客ニーズの変化と専門性の不足です。
近年、企業が求める
コンサルティングの内容は大きく変化しています。
従来の「経営改善」や「コスト削減」といった
基本的なアドバイスにとどまらず、
DX推進、AI活用、人材不足問題、
グローバル展開の支援など、より専門性の
高い知識が求められるようになっています。
しかし、この変化に適応できない
コンサルタントが増えており、
結果として市場での競争力を失っている
ケースが多く見られるそうです。
ここで、時代の変化に
適応できないコンサルティング会社は、
クライアントの期待に応えられず、
淘汰されていってしまうのです。
次に、競争の激化と価格競争
経営コンサルタントといえば、
中小企業診断士が挙げられます。
近年、経営コンサルタント業界は
新規参入が相次ぎ、競争が激化しています。
特に、中小企業向けのコンサルティング業務は
参入障壁が低く、少人数・低資本で
開業できるため、新規コンサルタントが
続々と増えています。
その結果、価格競争が激しくなり、
コンサルタント自身の利益率が低下します。
過当競争の中で十分な収益を確保できず、
経営が行き詰まるケースが増えているそうです。
他には、過信と現実のギャップです。
経営は知識・ノウハウだけでは成り立ちません。
確かに、診断士の知識、MBAや経営学の知識、
データ分析や財務管理のスキルは重要です。
しかし、実際の経営現場では、
理論通りに物事が
進むことはほとんどありません。
日々のトラブルや
想定外の事態が頻繁に発生します。
すべてに柔軟に対応し、
適切な判断を下すためには、経験が不可欠です。
経験はとても重要です。
経験がある経営者は、
過去の成功や失敗から学び、
直感的に最善の選択肢を見極める力を持っています。
例えば、危機的状況に陥った際、
机上の理論では、こうすれば解決できる、と
答えが出るかもしれません。
しかし、実際にはタイミングや状況を見極め、
柔軟に対応することが求められます。
このとき、経験がものを言うのです。
経営において大事なのは、
「知識」と「経験」のバランスです。
知識は基礎を作りますが、
それを活かすのは経験の力なのです。
経験の浅いコンサルタントや、
実務経験が乏しいコンサル会社の場合、
現場のリアルな経営課題に対応できず、
結果としてクライアント企業の信頼を失い、
事業が続かなくなるケースが
増えているそうです。
経営コンサルタント業界の倒産が
過去最多を記録した背景には、
競争の激化や顧客ニーズの変化、
そしてコンサルタント自身の
経営管理不足といった様々な
要因があるようです。
「経営のプロ」として
クライアント企業を支援する立場である以上、
コンサルタント自身も常に学び、
時代に適応し続けることが求められます。
経営は、単なる理論や
ノウハウだけで成り立つものではなく、
実際の現場で試行錯誤を重ね、
経験から学びながら
対応力を鍛えていくものです。
経営は「答えが一つではない」からこそ面白く、
挑戦し続ける価値があります。
理論と経験のバランスを取りながら、
実践を重ね、真に価値ある経営を
目指していきたいものです。
