石峯寺 (しゃくぶじ)神戸市北区淡河町神影 もみじ 三重塔と紅葉 国宝や重要文化財に映える紅葉
神戸市北区 石峯寺 (しゃくぶじ)のもみじ 神戸市の紅葉 紅葉と石峯寺 (しゃくぶじ)紅葉が美しい 神戸市北区淡河町神影110-1 (3)
神戸市北区 石峯寺 (しゃくぶじ)のもみじ
岩嶺山 石峯寺 (しゃくぶじ)の
山門にたどり着きました。カーナビのおかげです。
危ういところで、見つからなくて
道の駅に立ち寄らなければ、あきらめて、
家に帰ってしまうところでした。
気候も穏やかな為、
秋は進んでいないかもしれないな・・・
と思いながら、紅葉を見にいきます。
足下を見ると、大きなどんぐりが落ちています。
今年は、山のクマさんが、
どんぐりの実が少なくて、山里まで降りてきて、
捕獲されたり、射殺されたり、
かわいそうなことです。
こんなにたくさんのどんぐりを見ると、
お腹のすいたクマさんに
食べさせてあげられたらなぁと思いました。
記念に二粒拾ってポケットに入れておきます。
石峯寺の三重塔は、
この時代に建立された三重塔の中では最も大きく、
大正4年に国の重要文化財に指定されました。
門の横には立派な像があり、お寺を守っています。
この石峯寺 は、
651年に開基されたと伝えられているそうです。
孝徳天皇の勅願寺として栄えたそうです。
本堂には、大日如来が祀られており、
室町時代に嵯峨天皇の勅願によってできたのだそうです。
薬師堂は、聖武天皇の勅願で、
行基が開眼した薬師仏、十二神将、
日光月光菩薩を祀っています。
歴史を読むと、大変な古い歴史のあるお寺で、
重要文化財に指定されるのもわかります。
神戸市北区 石峯寺 (しゃくぶじ)のもみじ 紅葉と石峯寺
本堂の周辺は紅葉が色づいています。
こんなに立派なお寺にほかの参拝客がいなくて、
入山料もとらなくて、
それではお寺の経営はどうなるのかと心配になります。
ところが、そんな心配を吹き飛ばすように、
寄付名簿がありました。
寄付のトップは、1000万円です。すごいなぁ、
お寺に1000万円寄付するのは、立派なことです。
入り口に、「神戸の名木 さるすべり」がありました。
最近まで、咲いていたそうです。
静かで趣のあるお寺を、他の参拝客はなく、
松葉博雄と松葉博雄の奥さんで、
この一時を独占しています。
お堂から振り返ってみると、
静かな庭が一望でき、
ため息をつくほど風情のある景色でした。
2010年11月11日(木)
神戸市北区 石峯寺 (しゃくぶじ)のもみじ 紅葉が美しい神戸市 紅葉と石峯寺 (しゃくぶじ)(4)
本堂をお参りしたあとは、紅葉を見ます。
庭を歩いてみると、約200本もの
真っ赤に色づいた紅葉が迎えてくれました。
これでもまだ、燃え尽きていないとのことです。
もっと、もっと赤く染まるようで、
それはもう、大変な美しさだそうです。
神戸市北区 石峯寺 のもみじ 紅葉が映える石峯寺
国指定重要文化財の三重塔を背景に紅葉を撮ってみても、
その美しさにはため息が出ます。
朱色の建物より朱色の紅葉がとても美しく、
言葉が出てきません。
燃えるように紅く色づいた紅葉に、
思わず写真を何枚も撮りました。
なかなかいい、ポストカードのような写真が撮れたと思います。
いかがでしょう?
さて、このあとは、この紅葉とはガラリと違う、
裏の方へ行ってみます。
2010年11月11日(木)
神戸市北区 石峯寺 (しゃくぶじ)のもみじ 紅葉を見るなら神戸市 紅葉と石峯寺 (しゃくぶじ)(5)
三重の塔の裏側には、小さな池があります。
池の真ん中には、
石仏がお祭りされていて、その周りには、
ハスの葉が生い茂り、
一本のハスの花が咲いていました。
ハスの花を見れば、思い出すのは、
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」です。
先ほどの真っ赤に色づいた紅葉とは、
打って変わって静かで神秘的な空間がありました。
さらに、奥に入っていくと、
神秘的な静寂が伝わってきて、
奥さんは、この先に進めないと、一人引き返しました。
なんだか、結界を越える、波長のような、
目に見えない信号を感じ、さらに前に進んでみました。
すると、向こうの方に、小さな祠が祭られていて、
さらに近づいてみると、
祠は、かなり傷んでいて、
何か、傷の手当てを求めているような、
小さな、聞き取りにくい、波長を受信します。
裏に周ってみると、相当傷んでいます。
祠の近くの、杉の木は、風で飛ばされたのか、
根っこから倒れています。
山道を登り、少し上のほうに上ってみると、
途中、踊り場に不動明王が祭られています。
お参りする人も、近年途絶えたのか、
かなり傷んでいます。
神戸市北区 石峯寺 (しゃくぶじ)のもみじ 紅葉と石峯寺 三重塔
霊気を吸って、お参りをして、しばらく静寂の中で、
何が変わったのか、
一人で一時考えて、奥さんが待っている、
明るい場所へ戻るように、
同じ道を戻って、本堂へ向かいます。
もう一度この素晴らしい紅葉を、
目に焼き付けています。
こんなところに、
徳川将軍家の歴代将軍をお奉りする、
尊霊碑がありました。
上ってみると、徳川将軍家から、寺社領として、
70石をいただいた、そのお礼に、
歴代の将軍をお奉りしていることが分かりました。
石峯寺(しゃくぶじ)が、古いのも、何しろ、孝徳天皇(645年~653年)の時代に、
天皇の勅願所であった由来にあります。
すごいなぁと、感心して、
石峯寺(しゃくぶじ)を後にしました。
2010年11月11日(木)