「そうだ、大学院で経営学を学ぼう」経営学を志す 募集案内が開いた道【社長経営学】シリーズ40
投稿No:9889
経営学を志す 募集案内が開いた道 「そうだ、経営学を学ぼう」【社長経営学】シリーズ40
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募集案内が開いた道
阪神・淡路大震災が
神戸のコンタクト業界にもたらしたのは、
既存の秩序が壊れ、新しい挑戦者による
営利追求の市場に変わったことでした。
営利性の追求は
震災と復興の混乱を乗じて
利益の最大化を目指す
熾烈な競争を促しました。
価格競争に参入し
低価格の広告をしてみても、
お店の賑わいは一時で、
競争企業がさらに
安売り広告をすれば
ユーザーはそちらに向かい、
リピート客にはつながりません。
多大な広告費をかけて
販売価格を割り引きすれば
手許に残る販売利益はわずかな金額でした。
これでは、
自分の首を絞める自滅行為です。
この競争状況はどうなるのかと、
市場調査のために
全国の激戦地区へ視察に行きました。
そこで見たものは理念なき低価格競争の戦いでした。
「視力の回復」に携わる仕事に対して
高邁な精神を持ち
自分のためだけではなく
社会に貢献する気持ちも必要と考えて
仕事を続けてきましたが、
震災後の状況は自己の利益の
最大化を求めるような
市場環境になっていきました。
これでは3人の子供たちに
「視力の回復、失明の予防、
治療の実践」を理念とする
この仕事は素晴らしい、と
医師への道を勧めた甲斐がありません。
ビジネスは営利追求だけではないと考え、
経営指南書を探して読んでみても、
コンサルタントレンズメーカーの主催する
講演会に行って、講
目指す経営モデルのような
答えはありません。
そのような時に、
神戸商科大学(現兵庫県立大学)から
社会人大学院1期生募集の
案内書が届きました。
「そうだ、経営学を学んで、
もっと優れた経営を目指そう」と考えました。