相次ぐ経営破綻 企業の存続をかけた競争が 繰り広げられました 

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相次ぐ経営破綻 企業の存続をかけた競争が 繰り広げられました 【社長経営学】シリーズ 23

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相次ぐ経営破綻

日経平均株価は89年末に付けた

3万8915円を史上最高値にして、

その後はいわゆるバブル崩壊を迎えて、

その処理が問題となっていきました。

震災が起きた翌年、

96年5月の完全失業率は

3.5パーセント(240万人)と、

1955年以降最悪になりました。

企業の大型倒産も出始めて

96年10月には日栄ファイナンス(ノンバンク)が

会社整理を申請し、負債は9900億円に上りました。

翌年の秋から

日本経済はバブルの後始末で、

重苦しい空気に包まれていました。

三洋証券、北海道拓殖銀行、山一証券など

金融系の経営破綻が続きました。

消費者の買い控えが起きて、

節約志向に影響する出来事です。

9月には日本リースが

2兆2000億円の負債を抱えて倒産しています。

11月の完全失業率は4.4パーセントで、

最悪を更新しました。

コンタクトレンズも販売不振になってきました。

2000年になるとそごうが倒産し、

グループの負債総額は1兆8700億でした。

神戸そごう眼鏡部から我が社へ、

移籍を希望する方も数人おられました。

何人か面接をしましたが、

これまでの殿様商売に馴染んでいるので

企業文化に違いを感じました。

このような厳しい経済環境下で、

それぞれの存続をかけた競争が

繰り広げられていました。

経済の悪化は消費節約を招き、

少しでも安く買いたいと

ディスカウンターには有利な状況になってきました。

恩返し

大学を卒業して

自社を起業するまで勤務していた前職の商社は、

過剰債務により経営危機を噂され、

株価は低迷し100円を割り込むほどの

倒産寸前価格になっていました。

そこで昔の恩返しと思い、

リスクを覚悟して個人で株を買いました。

下がればまた買う、この繰り返しで、

とうとう10万株ほど買ってしまいました。

どうなることかと心配した株価は

100円割れが底で、そのうち反転して、

しばらくすると500円近くまで

回復したので順次売却しました。

儲けようと思って買ったのではありませんでしたが、

結果は恩返しができて、

利益も得ることができました。

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