家主の理解を得て 店舗確保  コンタクトレンズ販売店 開設の道筋 【社長経営学】シリーズ 16

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家主の理解を得て 店舗確保 さんプラザビルに診療所移転  コンタクトの販売店開設の道筋 【社長経営学】シリーズ 16

社長経営学シリーズ15 「起業の心得 戦略的資金の蓄積を」

家主との交渉

休日に母親を三宮へ連れ出し、

さんプラザの3階に案内して、

ここに空店舗があることを見てもらいました。

母は東京の

帝国女子医学専門学校(現東邦大学医学部)出身で、

医局は東京大学眼科教室でした。

気持ちの中には、都心部で

眼科を開設したいと思っていたようです。

銀座のような賑やかな街中で

三宮のさんプラザに眼科を移転する案には

興味を示してくれました。

その日、母と一緒に、

もう一度植戸不動産を訪れて、

そこで空店舗の家主と改めて面談して、

賃貸条件を確認させてもらうことになりました。

ミーティングで説明・意見を発表するビジネスマン

家主さんは医師の山本先生で

三宮で泌尿器科を開業されていました。

成功の鍵は 家主に熱意を伝えられるかどうか

日を改めて母と私の二人で

山本夫妻と植戸不動産の事務所で面会しました。

この時の交渉役は私です。

交渉というより、

お願の熱意が伝えられるかどうかです。

ここで眼科医院と

コンタクトの販売を起業したいのですが、

手持ちの資金には限度があることと、

垂水の医院を閉めて三宮に移転するには、

新たに患者さんを獲得出来るかどうか

新規開業のリスクがあるので、

店舗を借りるための権利金(敷金)は

考慮して頂きたいと熱心にお願いしました。

起業の思いが通じたのか、

山本先生の奥様が味方していただけました。

山本夫人が私の懇願に同情して、

御主人にお願いするような口調で

「お安くしてあげて下さい」と

口添えしてくれて交渉は成立です。

熱意が通じたのです。

当たって砕けろ」の気持ちが通じました。

かくしてここに、松葉眼科は垂水から

三宮のさんプラザビルに診療所を移転し、

コンタクトレンズ販売店開設の道筋がつきました。

しかし、これからの難問もあります。

とても、嬉しい結果になりましたが

医療施設を移転するには、

何かと医師会の制約があります。

新規開業と同じように、

開設当初は認知度がないので、

どのように認知活動をすれば良いのか、

工事費もかなりかかります。

店舗はスケルトンで、

コンクリート打ちっぱなしの状態です。

工務店を探し、工事を依頼することが必要です。

お金がかかりそうな前途に不安がありました。

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