里山の管理の実践 樹木の名前を葉から調べる 淡路景観園芸学校(77)マスターコース23 

投稿No:9506

この樹何の木? 気になる木 樹木の名前を葉から調べる 里山の植物を見る 淡路景観園芸学校(77)マスターコース23 樹木の名前

樹木の名前を葉から調べる

里山管理の実践の講義は、藤原道郎教授

葉から樹木の名前を特定する実習です。

サンプリングはすべてキャンパスで採取された葉です。

バケツには30種類以上の葉のついた枝が用意されていました。

葉っぱによる樹木の見分け方について

今回は参考書をめくりながら学びました。

以下の分類項目で、葉から樹木を調べていきます。

1:蔓性かどうかで分ける

2:葉の形で分ける 

  単葉(分裂・不分裂)、複葉

3:葉のつき方で分ける

  互生(互いちがいに生える)、対生(対になって生える)

4:生活型で分ける 常緑 落葉

5:葉の縁でわける

  全縁(滑らかな縁)、鋸歯縁(ぎざぎざのある縁 )単鋸歯 重鋸歯

そのほかに、

毛の有無 毛の種類 蜜腺 透過性 葉脈の形 葉の裏の色などです。

これらの分け方でだいたいの分類を区別しています。

更に詳しくは、

樹木の葉、を見て樹木の名前を判別する実習は

班別に分かれて行いました。

私は、1班です。

樹木①、②の参考書を見て葉の名前を探していきます。

分類の仕方を学んだあとは

教材に用意された、たくさんの樹木の葉を

番号に従って名前をつけていきました。

30種類以上の葉を

講師が準備した葉は、

すべて淡路景観園芸学校の

アルファーキャンパスから採取した葉です。

上記項目に従って調べていきました。

葉を分類語、参考書を見て特定していきます。

クヌギ

単葉、互生、落葉、鋸歯縁

その他の特徴として、

冬芽がうろこ状に生えていました。

アベマキ

単葉、互生、落葉、鋸歯縁

ブナ科コナラ属の落葉高木です。

クリ

単葉、互生、落葉、鋸歯縁

この辺りは一見似た葉ですが

よく見るとそれぞれに特徴があり、違いが判ります。

スダジイ

単葉、互生、常緑、全縁

成長すると樹皮に縦の切れ目が入ることが特徴です。

ムクノキ

単葉、互生、落葉、鋸歯縁

ざらつく葉の特徴をヒントに調べました。

ウラジロノキ

単葉、互生、落葉、重鋸歯縁

葉の裏が明らかに白いのが特徴です。

ヤブニッケイ

単葉、互生、常緑、全縁

葉から、ニッキの香りがします。

クスノキ

ダニ室と呼ばれる、葉の脈と脈の間にできる、

小さな部屋のような器官が見られます。

植物側が作る器官ですが、

何のために作っているのかは分かっていません。

終わりに、正解の発表がありました。

ほぼ、正解でした。

調べ方がわかると、

樹木の木の名前がわかってきました。

普段何気なく見ている樹木の葉でも

よく見てみるとひとつひとつ特徴があり、

多様性を感じました。

こんなに色々な種類の葉を細かく見て、

調べ上げたのは初めてでしたが

とてもいい経験になりました。

兵庫県立淡路景観園芸学校 関連記事 アーカイブ