あじさい 神戸市立森林植物園 校外学習  淡路景観園芸学校(74)マスターコース20 

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日本はあじさいの原産地の原産地 校外学習 神戸市立森林植物園であじさいについて学びました。淡路景観園芸学校(74)マスターコース20 神戸市立森林植物園

 校外学習 神戸市立森林植物園

当ブログでも何度か紹介している

あじさいについてですが、

今回は、淡路景観園芸学校の校外学習で

神戸市立森林植物園に学びに行きました。

淡路景観園芸学校 校外学習

大型バスを所有しているので

校外学習にはとても便利です。

神戸市立森林植物園では、

あじさいの見頃を迎えており

「森の中のあじさい散策」という

イベントが行われていました。

学術的な研究目的なので、

個人的に訪れる入園とは、

見学するところが違います。

様々な種類のあじさい

神戸市立森林植物園では、25種350品種、

約5万株のアジサイの仲間が見られます。

と、言っても5万本のアジサイを

全て見た訳ではありません。

淡路景観園芸学校の学生として、

見学したのは、種の保存、育成に関する施設です。

日本はあじさいの原産地

あじさいの原種は日本のあじさいですが

シーボルトによって、

ヨーロパに持ち込まれたと言われています。

あじさいは、日本が原産地で

日本は、あじさい天国なのです。

あじさいを観察するのはもちろん、

種類や花の作りなど学びました。

世界で観賞用に栽培されるあじさいは

ほどんどが日本のあじさいの原種から

作り出されたものです。

日本のあじさい属の原種は

品種や変種を加えると

30種類以上になります。

園芸的に重要なあじさい4種

本はアジサイ大国で、

世界で観賞用に栽培されるアジサイは

ほとんどが日本のアジサイの

原種から作出されたものです。

日本のアジサイ属(Hydrangea)の原種は、

品種や変種を加えると30種以上になります。

中でも園芸的に重要なものが

次の4種(品種、変種も含む)です。

1.ヤマアジサイ Hydrangea serrata

西日本型と東日本型があり

その境界は鈴鹿山脈の尾根とされています。

東日本型は白花で西日本型は青花(有色)です。

山間部の沢沿いなどに産し、

サワアジサイとも呼ばれています。

ヤマアジサイ系

六甲風車(ロッコウカザグルマ)

ヤマアジサイ系

白妙(シロタエ)

2.ヒメアジサイ Hydrangea serrata  f. cuspidata

信州の民家で古くから栽培されていた

美しい手まり咲きのアジサイを、

牧野富太郎が発見し、

❛ヒメアジサイ❜として発表しました。

1880年にヨーロッパに導入され、❛ロゼア❜と呼ばれ、

多くの品種改良の親品種の1つとなっています。

3.エゾアジサイ Hydrangea serrata  ver. megacarpa

日本の中で最も雪深いところに分布し

稚内付近まで確認されています。

冬季雪に埋もれるため寒風や乾燥に弱く、

積雪のない所では栽培が難しいようです。

空色のブルーが美しいと言われています。

4.ガクアジサイ Hydrangea macrophylla  f. normalis

房総半島、伊豆半島、三浦半島、大島、三宅島、

八丈島の海に面した斜面などに生育し、

海に面した斜面などに生育し

日当たりを好みます。

ハマアジサイとも言われています。

アジサイの花色

 アジサイの花の色は

土壌PHによて変化することはよく知られています。

 花色はアントシアニン + 補助色素 + アルミニウム で

青色を発色します。

 アントシアニンと補助色素は

元々植物の個体が持っているもので、

外的な要因はアルミニウムになります。

アルミニウムは土壌から吸収されますので、

土中にアルミニウムが溶け出していないと吸収できません。

アルミニウムは酸性土壌で溶け出すので、

従って、酸性土壌下でアジサイは青色になります。

中性、またはアルカリ土壌では赤になります。

 酸性土壌でも青くならないこともあります。

この場合は補助色素が少ない、

または補助色素の働きを阻害する成分を

持っているなどが原因です。

有名な品種 (人口交配でなく、突然変異などから見出されたもの)

 

三河千鳥(ミカワチドリ)

城ケ崎(ジョウガサキ)

猩々(ショウジョウ)

サルゲンティアナ

アリランの雨(アリランノアメ)

マリンブルー

神戸1号(コウベイチゴウ)/ 神戸2号(コウベニゴウ)

アナベルの群生

今の見ごろは、アナベルです。

記念写真を撮るためのベンチもありました。

アナベルの群生は一段と艶やかでした。

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2022年7月17日(日)