沖縄の自然が残っている地区には、ヤシガニが生き残っています。ヤシガニを守ってくれるのは、ハブとヤシガニ好きのヤシガニ会です。
ヤシガニ会神戸会議がありました。ヤシガニ会の会長の蕎麦田俊夫さん、調査員no.10正岡義輔さんが神戸に来られました。2010年9月11日に神戸ヤシガニ会議がありました。前回のヤシガニ会神戸会議は2006年5月に行われました。
会場は元町にある中華料理の新愛園です。予定していた出席メンバーは何人か出席できませんでした。
ヤシガニ会のテーマは、ヤシガニの養殖です。
養殖の路がつけば、ヤシガニをペットに、ヤシガニを観光資源に、ヤシガニ養殖技術を輸出、ヤシガニを食材に、など多面的な利用が考えられます。
しかし、ヤシガニには、未知の部分が多く、中でも、海で卵から産まれ孵化し、何を食べて育っているのか、どのようにして、産まれた場所に戻ってくるのか、分からないことだらけです。
さらに、ヤシガニには、誤解される面が多く、サトウキビ農家には、サトウキビをかじる悪役のイメージがあります。
ヤシガニは、肉食性で、サトウキビを食べて育つわけでは無いのですが、悪い風説が流布されています。
さらに、ヤシガニのハサミに噛まれると、危険と、駆逐されるイメージもあります。
ヤシガニを守ってくれるのは、現在のところ、同じ環境に住んでいる、ハブです。
ハブと同じ場所にいれば、ハブを怖がって、ヤシガニを捕りにくる人があまりいません。ヤシガニは、ハブの防衛ラインから逸脱して、人家に近づくと、捕まってしまいます。
ヤシガニ会の会員は、多様性があり、ヤシガニをペットとして、愛しんで飼っている人もいれば、ヤシガニを食べたいなと思っている人もいます。
しかし、ヤシガニは環境が守られているかどうか、一つのメルクマールになります。自然環境が残っていれば、ヤシガニもかろうじて残っています。
ヤシガニに代わって代弁すれば、ヤシガニにとって怖いのは、人間と、ブルドーザー、コンクリート、ダンプカー、背後の開発資金です。まあ、飲みながら食べながら、こんな話をして、来年はヤシガニ会設立10周年の節目の年になるので、記念事業をしたいという話になりました。
2010年9月11日(土)