淡路市岩屋の住宅地 棲みかを追われたイノシシの親子 空腹、豚コレラの流行と重なり 三重苦

投稿No:9368

淡路市岩屋の住宅地 棲みかを追われたイノシシの親子 豚コレラの流行と重なり三重苦

イノシシに豚コレラが感染中

淡路島内で、野生イノシシの

豚熱(ぶたねつ)感染が相次いでいます。

人には感染しませんが、

養豚場などで見つかった場合は

全頭処分となるため畜産業の方は大変です。

兵庫県は各施設に衛生管理の徹底を呼び掛け、

狩猟者にも消毒を促すなど、

注意喚起を呼び掛けています。

今年は、豚コレラの流行で、タケノコの被害が減ったそうです。

豚熱は、以前は豚コレラと呼ばれた家畜伝染病です。

ふんや病原体を含んだ水などから、

豚・イノシシに広がるそうです。

国内では2018年9月に

岐阜県で26年ぶりに確認されました。

その後、全国各地に広がり、

兵庫県内では21年3月に丹波市で初めて判明されました。

2021年12月末までに兵庫県内で

死骸・捕獲を合わせて、

野生イノシシ73頭の感染が分かっています。

 

豚コレラの流行

養豚場の豚には、ワクチンの接種がありますが

野生のイノシシには、ワクチン接種はありません。

ワクチンを打てていないイノシシのウリ坊は

感染のリスクがあり、死亡に至ります。

勿論、イノシシには、感染への危機感はありません。

棲みかを追われたイノシシの親子 

パソナが淡路市に本社を移し

西浦地区や、松帆、岩屋、東浦、浦地区にまで

パソナの子会社が飲食店、遊技場を展開しているので

社員、スタッフ、取引先社員等の住宅が不足して来ました。

淡路市にはたくさんの家が建っていて

明石海峡大橋が見える高台は開発が進んでいます。

これまで、イノシシが棲みついていたところまで

住宅開発、店舗開発が広がっています。

岩屋に住んでいたイノシシも

今まで隠れる場所や

食べるものがあったので、

かなり安定した暮らしをしていたようです。

しかし、住宅建設は高台に向かって続き、

これまでイノシシが隠れていた場所も

だんだんと開発されてきました。

棲みかを追われ 彷徨えるイノシシの親子

最近まで住んでいた

耕作放棄地の畑が草刈りをされたので、

イノシシは別の場所を探して

棲家を作ろうとしているみたいです。

母猪に、小さい瓜坊たちが後からついて来ています。

母親は、なにか食べるものはないか、

地面を匂いながら進んでいます。

「お腹が空いたよー、ひもじいよー」と、

ウリ坊たちの泣き声が聞こえるようです。

可哀そうだなーと、思いました。

一度、イノシシに餌を与えると、

猪たちは、餌を呉れる所に頼ってきます。

岩屋の私が耕作している家庭菜園も

猪にひり返されて、収穫物が全滅したことがあります。

淡路市岩屋で交通事故

岩屋の住宅地には、高速道路と県道、

そして市道がイノシシが棲める山岳地帯を分断しています。

山に移るには、車に轢かれる危険性があります。

本来、イノシシは夜行性なので

一目に付きやすい日中は、出歩きませんが

そんなことは考えていられない程の

食料逼迫に追い込まれているようです。

棲みかを追われると、

付近からの食料が獲得できなくなります。

それに加えて、

豚コレラでどんどん感染死亡しています。

ウリ坊たちは、少し前は5匹でしたが

今日は、4匹になっていました。

餓死したのか、豚コレラ感染したのか、

交通事故死なのか、

分かりませんが親子の生末が気になりました。

野生のイノシシと人間との共生の難しさを感じます。

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2022年5月21日(土)