釜めしの炊きかたは、「はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな」

投稿No:9344

伊勢せきやのほたての貝柱 釜めし はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな 奥さんが私のことを釜めし名人とおだててくれています。

はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな

今日の釜めしは貝柱を使った釜めしです。

釜めしの炊き方は、

はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな

この教えの通りに炊きます。

はじめちょろちょろとは、

「はじめは弱火で」という意味です。

中ぱっぱとは、

中頃は「火の粉ぱっぱと燃える強火」という意味です。

続き吹きこぼれてきたら、こぼれない程度に火を弱めます。

赤子泣いてもふた取るなとは、

火を止めて蓋をしたまま蒸らします。

どんなことがあっても、

「ふたはとったらダメ」という意味です。

伊勢せきやのほたての貝柱です。

伊勢せきやのほたての貝柱です。

ここの名物はあわびですが、貝柱もあります。

伊勢せきやといえば有名なのはあわびです。

アワビの釜めしは以前作りましたが

とても美味しくておすそ分けした方からも

お褒めのコメントを頂きました。

釜めしの準備は味付けからです。

釜めしなので、鉄釜で炊きます。

奥さんと私の二人分なので

ご飯の量は、2合炊きです。

ご飯の量に合わせて水の量を決めていきます。

味はしょう油、みりん、お酒と貝柱の保存液です。

これらを混ぜ合わせて塩加減を調整します。

釜めしの炊き方はことわざ通り

はじめちょろちょろ、中ぱっぱです。

目安は20分です。

最初5分程度は弱火で炊き、その後強火に変えていきます。

鉄窯の蓋には小さな蒸気抜きの穴をあけています。

ここから蒸気が噴出して、

蒸気の具合をみて日の強さ弱さを決定します。

20分経つと、ご飯は炊きあがります。

その後10分程度蓋を開けないでご飯を蒸した方が

柔らかくなります。

釜の蓋を開けてみると貝柱が丸いまま形を残しています。

しゃもじを使い釜に沿ってまるく円を書くように

釜とご飯をはなしていきます。

この時焦げがあるか、ないかも確認します。

米と釜が分離すると今度はしゃもじを縦に切るように

まぜると貝柱がほぐれてご飯に混ざっていきます。

米粒をつぶさないように

上手にしゃもじを使って貝柱をほぐしていきます。

もちろん釜の下にあるご飯と

上のご飯が混ざるようにもしていきます。

貝柱の釜めしを混ぜていると

貝柱美味しい匂いが部屋に広がって

台所から奥さんが美味しそうな匂い!

と出来具合を確かめに来ました。

貝柱の釜めしのお供には

貝柱の釜めしと一緒に頂くのは

筍とわかめとフキとわらびの煮物です。

季節感が出ています。

キュウリと白ナスの漬物は、

この夏に向けて、ぬか漬けを奥さんが始めました。

はじめたばかりのぬか漬けは

塩分が強く、塩抜きにはキャベツを漬けて

塩分を吸わせます。

筍と木の芽和え、これも季節感あふれる献立です。

庭の木の芽を沢山摘んで、

する鉢ですりつぶして作りました。

しじみの味噌汁には、木の芽を置くと

初夏に向かう季節感を感じます。

30分かけて、ふっくらとした貝柱の釜めしを、

明石海峡大橋を見ながらいただきました。

とても美味しい釜めしでした。

これなら、釜めし屋さんでもできそうですが、

もうそんな元気はありません。

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2022年4月28日(木)