梅にも春の色そえて、もしやと思う恋の欲 ちらし寿司をあがりゃんせ

投稿No:9291

梅にも春の色そえて  もしやと思う恋の欲 ちらし寿司をあがりゃんせ 

梅にも春の色そえて

梅にも春の 色そえて 若水汲みか 車井戸

音もせわしき 鳥追いや 朝日にしげき 人影を

若しやと思う 恋の欲 

遠音(とおね)神楽や 数とりの

待つ辻占(つじうら)や 鼠鳴き 

逢うてうれしき 酒(ささ)機嫌

こい茶が出来たら 上がりゃんせ
(ササもっといで)

子供のころ、母が三味線で弾いていた端唄を

聴いて覚えていました。

梅にも春の色そえて、、、、、

梅の花を見ると、思い出す端唄です。

小学生の頃は、梅にも春も、の唄の意味は

何の意味かさっぱり分かりませんでした。

梅にも春の色そえて  現代語訳

梅にも春の訪れが感じられる正月

車井戸で水を汲んでいるのは若水汲みかしら

祝い芸の鳥追いの にぎやかな声も

朝日の中 往来にごった返す人々に

「もしやあの人がいるかしら」と

期待してしまうのは わたしの恋の欲ね

遠くからは神楽の音

通りには数取りの占い師

あら あの人の来た合図の鼠鳴き

逢瀬の叶って嬉しいお酒で すっかりご機嫌

食後の濃茶ができたらお上がりなさいね

(さぁ持っておいで)

端唄はこんな意味でした。

梅にも春の色そえて、

庭の紅梅を、奥さんと一緒に見て、

私が、端唄を歌うと、

奥さんは、梅にも春に色そえて、

春に添える、散らし寿司をつくってくれました。

沢山作って、何軒ものお家に配りました。

奥さんのちらし寿司は、大好評です。

ちらし寿司には、春の演出があります。

春の若菜を使っています。

汁椀は、シジミの味噌汁です。

これも春のシジミです。

おしたしは、家庭菜園の春野菜です。

紅梅を見て、私の梅にも春のいろそえて、

の端唄がきっかけで

皆さんが喜んでくれた、

奥さんのちらし寿司をいただけました。

端唄は、三味線に合わせて歌うのは、

なかなか難しいのですが、これは基本の端唄です。

昔も今も、色の道は面白いものです。

ちらし寿司 関連記事 アーカイブ

2022年3月7日(月)