自宅の完熟蜜柑

2003年に家を移った時に、記念に蜜柑の木を植えました。植木を植えるなら、花が咲くか、実がなるものを考えました。花は季節感を表し、心を癒してくれます。

実は、花が咲きつぼみを作り、だんだんと成熟していきます。この発展の過程が楽しみの一つです。

途中、害虫が現れたり、野鳥がついばむという危機も経験します。そうなると、ネットを張ってでも守ってやりたくなります。おいしいフルーツを得るには、そのためには堆肥などのお世話も必要となります。つまり、費用対効果が如実にわかります。

しかりお世話をして、肥料もほどこし、外敵から守った成果がとても食べられるものではないほど、味が未熟であれば、費用対効果はあわなくなります。

蜜柑は11月には形ができましたが、早くとって食べてみるとあまりおいしくなかったので、これをずっと放置していると、段々味がおいしくなってきました。昨年に植えた蜜柑の木は、2004年には実をつけてくれました。

こういうのを完熟蜜柑というのでしょうか。途中で、全部とっておいしくないと捨てなくてよかったです。すっぱくて食べられるものではなかった蜜柑が、年を越して、今年になると味がよくなり、市販の蜜柑に負けないほどの味とつやとジューシーさがありました。

トマトでもそうですが、早くとって出荷の段階で赤くなるのと、畑の赤い状態のトマトを食べるのでは、味が違います。

流通の間の時間を計算して赤くなるのよりは、木についたまま完熟で赤くなった果実を食べる方が美味しいに決まっています。

お米を買った場合も、精米しないで玄米のまま保存し、食べるたびに精米したほうが美味しいことと似ているように思います。

そこで2005年の年をあけて2月になってから完熟蜜柑を少しずつ食べています。

完熟蜜柑はとてもおいしいです。