蟹(カニ)ツアー:丹後・夕日ヶ浦温泉「海花亭 花御前」その2~ビールで乾杯~

席が決まり、なんとなく隣に座りたい人同士、向かいに座りたい人など、それぞれの事情が重なり合い、席が自ずと決まると、さあ、乾杯の始まりです。

「海花亭」

乾杯の挨拶があり、主任から今日のかに旅行についてと、これからも頑張りますの決意表明があり、乾杯の音頭に合わせて、一堂に右手のグラスが高々と上がり、乾杯がありました。

「海花亭」

乾杯の後は、さっそく、かにを食べ始めます。このかにのおいしいこと。しばらくは黙々と、かにの身をほじくる作業に没頭しています。

「海花亭」黙々とカニを食べます

ほじくると言えば、「掘った芋、ほじくるな」が、英語では「What time is it now?」に聞こえるそうです。いやいやそうじゃなくて、What time is it now?の覚え方は「掘った芋、ほじくるな」と言えばいいそうです。これは、ゆっくり言うのではなく、やや早口で言うと、本当に英語で通じるそうです。みなさん、練習してみてください。

茹でたかに、焼がに、かにの刺身を、皆さん口もきかずに、黙々と食べます。

ビールも進みます

かに料理がとってもおいしいので、自然にビールが進みます。

ビールは、別料金でした。1本が500円ぐらいかと思っていました。サービス係りのお姉さんにビールを注文すると、このお金で仕入れに行くのか、すぐにくださいと言われました。

いわゆる、キャッシュ・オン・デリバリー(COD)です。1本700円で計算されます。これが、だんだんと繰り返して注文するに従って、誰が注文したビールなのか、お支払いした分がちゃんと来たのか、わからなくなってきました。

支払い担当者としては、サービス係りのお姉さんが何度も何度も、CODを要求するので、乾杯の後のビールに酔いも回り、もう何がなんだかわからなくなってしまいました。

カニのお鍋も煮立ちました

かにのお鍋もグツグツと煮立ち、いいにおいがしてきました。

昨年の焼きカニと、今年の焼きカニは、焼き方が違うようで、香ばしさは昨年の方が、香ばしい味わいでした。

今年のカニの焼き方は、テーブルでの携帯用固形燃料で、弱い火力だったせいでしょうか、カニの香ばしさが伝わってきませんでした。

従業員の皆さんが、入れ代わり立ち代わり、松葉博雄の席にビールを薦めにやってきます。これもせっかくビールを薦めてくれるのですから、結構ですとは言えません。

社長にビールを薦めます

そこで、コップに少しずつ頂いていたのですが、だんだんとめんどくさくなり、乾杯用に使うグラスから、朱塗りの杯の代用として、お櫃の蓋を使いました。

このお櫃の蓋にビールを注ぎ、まるで大相撲の優勝力士のお祝いのようにして、ビールを飲みました。これは回ります。

しばらく、何人かの「まあ、まあ、まあ」の薦め上手の声に押され、お椀での乾杯が何回か続きました。飲む方も、注ぐ方も、とても嬉しそうです。

櫃の蓋にビールを注ぎます

松葉博雄ばかり飲んでは、もったいないので、近くにいる人を捕まえては、同じように、お櫃の蓋にビールを注ぎます。

お櫃の蓋のビールを飲む

これが意外とちゃんと受けてくれて、お椀の杯がぐるぐると飲み手に回り始めました。

なかなか強いです。やるなぁと思いながら、私も次は誰!次は誰!と薦めて回りました。

女性も負けてはいません。余裕のVサインまで出しています。

ビールを飲んで余裕のVサイン

3人、4人とお櫃の蓋が回っていくと、もう止まりません。

お櫃の蓋のビールを飲む

松葉博雄の席までやってきて「僕にも飲ませてください!」「私にも!」と声がかかります。

お櫃の蓋のビールを飲む

ひとりひとりの乾杯が続きました。

お櫃の蓋のビールを飲む

冷たいビールと、熱々のかにのお鍋は最高の組み合わせです。

かにの殻入れ(もういっぱいです)

最初、空っぽだった、かにの殻入れは、あっという間にかにの殻でいっぱいになりました。

ご飯

さて、ビールの乾杯が続き、しこたま飲んだ後は、かにをたらふく食べて、落ち着いてきたところで、お鍋にご飯を入れて、かにのダシたっぷりのかに雑炊を作ります。

ちょっと周りを周って見ると、各テーブルでの文化の違いがありました。まるっきりカニがないところや、カニが余ってまだ甘エビも残っているテーブルもありました。

カニ雑炊

この後、雑炊の作り方も各テーブルで、鍋奉行がいるかいないかで違ってきています。女性がいる席だから雑炊が進むという関係ではありません。やはり、鍋奉行がいるかいないかが、このテーブルごとの雑炊がうまくいくかいかないかの分かれ目のようです。

これは、企業組織文化を研究している視点から見れば、鍋文化を進めるには、推進力となる鍋リーダーが必要であることが確認できました。

こんなことを考えながら、雑炊が出来上がる様子を写真に撮って周りました。