自宅の隅で見た蜘蛛の巣の観察
2004年の秋晴れの11月の初旬、庭に出てミカンの熟れ具合を見ていると、ふと大きな蜘蛛が木と木の間に巣をはって、見事獲物を捕らえて食べている光景をみました。
蜘蛛の巣があることは11月の初めにすでに見つけて知っていました。庭の片隅の隣との境の辺りで、あまり人の行き来がないところに巣を張っています。
蜘蛛の巣の張り方は、平面的には多面体に張っていますが、よく見ると前後にも網は広がり、深さと奥行きを持っています。
蜘蛛の糸は台風にも耐えた強さを持っています。他の昆虫には粘り気があって捕らえてしまう糸も蜘蛛には絡みつきません。これを応用して人間の治療に使えないかという研究もあるようです。手術の時に使う縫い合わせの糸です。
最初に見つけた時の二日後にもう一度見てみると、蜘蛛はハエかハチぐらいの大きさの獲物を捕らえ、すでにかなりの部分を食べていました。
今日はさらに蜘蛛の巣の張り方を見てみました。
単なる多面体だけでなく、三次元のように縦と横と奥行きを持っています。虫はどうしてこの蜘蛛の糸が見えないいんでしょうか。きっと何らかの理由があって網にかかってしまうのではないかと推測します。
蜘蛛は網を張って虫がかかるのをどこで待っているのでしょうか。隅の方にそっと隠れて待っているのか、堂々と巣の真ん中にいて引っかかるのを待っているのでしょうか。
先日も今日も巣のど真ん中に8本の足を広げ、隠れた様子もありません。もうしばらく研究を続けたいと思いますので、この蜘蛛の巣は取り払わないで置いとくことにしました。