隠岐・大山国立公園旅行記 その1

沖縄のヤシガニ研究に行く予定が、あいにくと飛行機の切符が取れませんでした。今回のヤシガニ研究会の調査は、与那国島を予定していました。直行便がないので、乗り継ぎで行くことになるのですが、インターネットの手配を途中で忘れてしまって、切符が取れませんでした。
次に、代案として奄美大島を考えました。ところが、奄美大島の切符も直前すぎて取れませんでした。
とうとう行き着く先は、隠岐になりました。ここだと2日前に予定して、いきなり民宿に電話しても何とか宿が取れました。

消費者金融のコマーシャルのように、「旅行は計画的に」と思ってしまいました。車で中国縦貫道路から、米子道を経て、境港に向かいます。

米子道を下りると、境港に差し掛かります。境港市に入る直前、途中、車を走りながらお饅頭屋さんが造ったお城が見えました。

以前にもお饅頭屋さんが作ったお城を見たことがあります。お饅頭が当たると城が建つとは、戦国大名が聞くとびっくりすると思います。


中国縦貫を通って、米子道に入っておりて、境港に着きました。
この船着場は、切符売り場の建物がJR境港駅のすぐ裏側にあります。駐車場もあります。車で行ってすぐに船に乗ることができます。港に帰ってきたも、船を降りたらすぐに車に乗ることができます。

これは便利です。船の出港の 予定のギリギリに港に着いたので、急いで車庫に入れ、切符を走って買いに行き、やっと乗船の準備ができました。船に乗ると、すぐに出航です。船の名前は 「レインボー汽船」です。

船は、港に架かる橋を渡って外洋に出かけます。高速船です。時速70キロで走ります。船は一時間半ぐらいで、隠岐に着きました。松葉博雄

着いたところは西郷という港です。とてもいい天気です。それから直ちにドライブです。レンタカーを借りてあちこちドライブに行きました。

驚いたことに、この島ではお米を天日干しにしていました。とってものどかな昔の田園風景です。

まず最初に白島崎に行きました。向こうには、ウラジオストクがあります。もちろん、朝鮮半島はすぐ間近です。

日本海の海は、冬になると荒れて、冷たい波飛沫が打ち寄せて、とても近づけるものではありませんが、今日の9月の日本海は鏡のように穏やかで、水は澄んで、ちょうど仙台の松島のような風光明媚な景色です。

途中で、道に咲いていた野辺の花にも、美しさを感じ、ついカメラのシャッターを押しました。この花の名は何でしょうか?

隠岐の第一名所と言えば、それは「ローソク岩」だそうです。そこで、次にローソク岩を見物に行きました。

車を港に置き、そこから細い道を伝って、岬の先端まで行くと、そこから陽が沈む西の方向に、細い1本の柱のような島が見えました。

これが沈む夕陽が島のちょうど真上にかぶさったときに、ちょうど一本のローソクに明かりが灯ったように見えるので、「ローソク岩」と言われるようになった そうです。

確かに変わった景色ですが、雄大さも無く、ものの2、3分も見れば、終わってしまうほどの、奥の浅い景色でした。

2005年9月13日(火)