神戸元町の春節祭 【後半】

元町の南京町は狭いところですけど、一番にぎやかな角のところに、少し広場があります。

そこには今日のために特別のステージが設けられて、舞台衣装を着た配役の人たちとの記念撮影をやっていました。

今日は旧暦のお正月ですから、きっとおめでたいお話の演題だと思います。

ドーランの様子を見れば一人は猿のような、ピエロのようなイメージなので、これは孫悟空かなあと想像しました。日本でいうところの歌舞伎役者、中国の京劇でしょうか。

香港や上海でもちょっと見たことがありますが、顔にドーランを塗って、三国志とか西遊記とかよくやるテーマでやっています。

記念写真を撮るために長い列の人が待っていました。

この中に入って並んで写真を撮ると、とても良い記念になるのでしょうか。 それとも、なにもすることがないのでそれなら何かの記念にと思って順番を待っているのでしょうか。

撮影される人をグルリと人垣が囲み、撮られる人を見ています。人が人を呼んでいるように思いました。

今回見て周って気がついたことは、春節祭でお正月なのですが、たくさんの人が来て何をするのかというと、たいていの方は見る、屋台で食べるということが中心のように見えました。

神社にお参りするようなそのようなものがなかったので、初詣のようなことはありませんでした。

アジアで生活をしている人たちは、春節祭がとても大きなイベントになります。家族や友人は、新正月では集まらなくても旧正月では家に帰ってくる例が多いからです。

ところが、日本ではすっかり新正月になってしまったので、東南アジアからきている人たちは大変困っているようです。会社も学校も春節祭で休むことを大目にみてくれないからです。

何語で話しているかは分かりませんでしたが、たくさんの人がしゃべっていました。

神戸の街は東南アジアに近く、たくさんの旧暦で生活している人がいるのですから、三宮でも、あるいは西宮でも旧暦で本当のお正月、これからが春というお祭りを取り入れていくのもいいかなと思いました。

春節祭をぐるっと周って感じたことは、中国の人たちは何を中心にお祝いをして、そして誰に何を祈っているかということが気になりました。

祈っているということは、お祀りをしているということですが、その中心人物は誰でしょうか。気が付いた名前を挙げてみると、孔子、張飛と関羽はよく見当たります。今回注目したのは、「財神」です。お正月には一家の健康と繁栄、そして一番気になる利益を願っているようです。

改革開放政策が進むと、現代の中国は本来持っている財神志向がまっしぐらに進み、利益の追求に大変熱心ですが、その理念の源はここにあったのかということが、今日の春節祭を周ってわかったことです。