冬も終わりの 節分のころ 渋柿が熟して甘柿になって 鳥が集まってくる 柿の木と鳥
投稿No:8893
冬も終わりになると 渋柿が熟して甘柿になって 鳥が集まってくる 柿の木と鳥 冬場の栄養補給と農家の対策 完熟した渋柿は甘くなる
冬も終わりになると 渋柿が熟して甘柿になって 渋柿 甘柿 その違い
カキの品種は大きく「甘柿」と「渋柿」に分けられます。
カキの実にはタンニンが含まれていて、これが渋みのもとになっています。
このタンニンが可溶性か不溶性かによって、甘柿か渋柿かになります。
タンニンが可溶性であれば、舌が渋みを感じて渋柿になり、
不溶性であれば渋みを感じないために甘柿となります。
畑の下の渋柿の木は、かなり高い木です。
渋柿を採って干し柿にするという手もありますが、
柿の実が小さくて、数は多く、採取して皮を剥くのは大変な作業です。
高い枝の実を採るのは危険です。
また、干し柿作りはとても手間がかかります。
最近では自分の家で干し柿まで作る人は少ないかもしれません。
冬も終わりになると 渋柿が熟して甘柿になって 完熟した渋柿は鳥たちのデザート
種類にもよるようですが、渋柿は柔らかくなるまで完熟すると、
渋が抜けて甘くなるそうです。
秋には見向きもされなかった渋柿は、樹上で完熟して甘くなり、
鳥たちの恰好のデザートになります。
農村地帯の田んぼや畑の側には、よく柿の木が植わっているように思います。
それも、たくさん実を付けた渋柿。
けれども、完熟して甘くなる渋柿を植えておけば、農作物の被害が
減るのかもしれないな、と思いました。
晩秋から冬にかけて、山には鳥や動物の食べ物が無くなります。
そうなると、畑の野菜などが被害に遭いやすいため、柿の木を植えるのは
農家の人たちの知恵なのかもしれません。
冬も終わりになると 渋柿が熟して甘柿になって どうやって分かるの? 完熟になる時期を正確に把握している鳥たち
たくさんの柿を狙って、野鳥がやってきます。
鳥は本当に時期をよく知っています。
野菜でも果物でも、一番美味しい時を知っていて、
人が収穫しようと思ったその僅か前の段階で、
取られたり食べられたりしてしまうことがよくあります。
家庭菜園では、そういった鳥たちとの攻防が繰り広げられることになります。
すばしっこいので、なかなか近くで撮影ができません。
次から次へと、いろいろな種類の鳥がやって来ます。
冬も終わりになると 渋柿が熟して甘柿になって 残り柿を食べに来る鳥たち
望遠では限界があるので、さて、どんな鳥が残り柿を食べに来るのでしょうか?
ちょっと調べてみました。
鳥の群れ(写真ACより)
小さな野鳥は、数種類の混群を作り、行動することがあります。
特に、秋から冬にかけては餌が少なくなるため、
餌を見つけやすくすることや、天敵に気付きやすくなるといった利点があります。
こちらもそんな群れのひとつでしょうか。
カラス(写真ACより)
カラスは都市部で特によく見かけます。
早朝、飲食店街のゴミを漁る集団がいたり、時に人を威嚇することもあって、
あまり良い印象では無いでしょう。
そのカラスも、残り柿を食べにくる常連です。
器用で頭のいいカラスは、落とさないように嘴に柿の実を刺して運び、
横取りされないところでゆっくり食べるようです。
スズメ(写真ACより)
スズメも都市部や農村の集落にたくさんいます。
一説によると、人がいなくなった集落からはスズメもいなくなるそうです。
天敵から身を守る手段のひとつとは言え、
ほぼ人間のいるところでしか繁殖しない、ある意味珍しい鳥かもしれません。
雑食性で穀類から木の実・果物・虫や人間の食べ物まで、何でも食べます。
警戒心が強く、人家の近くにいながら、人には寄ってきません。
その生態も、分かっていないことがたくさんあるようです。
ヒヨドリ(写真ACより)
けたたましい叫び声のような鳴き声と、ほっぺたのピンク色の毛が特徴の、
中型の鳥です。
ヒヨドリも人家の近くによくいます。
果物が好物で、庭先に鳥用の果物を出すと、必ずと言っていいほど
やって来ます。
けんかっ早いのか、よく騒ぐ声が聞かれます。
ほかの小さな野鳥を威嚇して、追い払うこともあります。
メジロ(写真ACより)
メジロもよく人家の傍までくる野鳥です。
スズメよりもさらに小さく、可愛らしい野鳥です。
黄緑色の体色に、名前の由来にもなっている、目の周りの白い毛の縁取りが
くっきりとした鳥で、花の蜜や果物が大好きです。
庭先には、よく「つがい」でやって来るのを見ることができます。
黄緑色の体色から、よくウグイスと間違われたりしますが、
ウグイスはもっと暗い色で、大きな声の割にその姿を見つけることは至難の業です。
より詳細な情報 ⇒ Wikipediaメジロ
冬も終わりになると 渋柿が熟して甘柿になって あっという間に無くなりました
あんなにたくさん付いていた、完熟の渋柿はご覧の通りです。
あっという間に食べ尽くされてしまいました。
冬も終わりになると 渋柿が熟して甘柿になって 完熟した渋柿は甘い 人と野生動物の攻防
晩秋から冬にかけて、僅かな食糧で凌ぐ鳥たちの楽しみも終わりです。
まだまだ冬は長く厳しいですが、あちらこちらを「鵜の目鷹の目」で
上空から見渡しながら、餌を探すのでしょう。
家庭菜園をやっている私のような人たちや農家さんからすれば、
鳥や野生動物に農作物を食べられる被害に悩まされることが少なくありません。
それはそれで様々な対策を講じるのですが、
人間の知恵と動物の生存本能のせめぎ合いのようで、
難しいところだと思います。
それでもやはり、大切に育てて収穫を楽しみにしていた野菜や果物を
先に食べられるのは悔しいのです。
2021年2月2日(火)