マーケティング研究:兵庫県立大学(小西一彦教授)でマーケティング研究

マーケティング研究です。兵庫県立大学(小西一彦教授)でマーケティング研究をしています。

マーケティング研究は、兵庫県立大学(小西一彦ゼミ)でマーケティング研究をしています。

仕事の合間の時間を都合して、小西一彦ゼミに聴講に行きました。
季節は初夏に変わり、日差しはだんだんと強くなってきています。

兵庫県立大学 マーケティング研究

私が聴講した今日の研究発表は

A氏『マーケティング・ベーシックス』より「コミュニケーション戦略」

B氏「外資系小売流通業の中国進出の要因」

以上二つのマーケティング研究報告を聴講させて頂きました。

兵庫県立大学 マーケティング研究

A氏の発表の後、先生とゼミ生との相互の意見交換の時、小西一彦先生から広告戦略について、私に実践的な、経験に基づく、広告戦略について意見を求められました。

私の実践経営上の広告の経験では、広告はブランドを作る広告と、ブランドを壊す広告があると思います。 ブランドを壊す広告とは、安売りを訴えるチラシ広告です。

兵庫県立大学 マーケティング研究

 

確かにチラシを何十万枚も印刷し、新聞で折り込み広告をすれば、それを見た顧客からの広告効果はあります。しかし、安さは真似をされやすく、競合店から、もっと安いチラシが出れば、そちらの方へ顧客は流れてしまいます。

これはスーパーマーケットでティッシュペーパーや卵の特売の事例に見られるように、安さの切れ目は縁の切れ目となります。 チラシで集めた顧客は顧客ロイヤリティーの育成が難しく思います。

コストにおいても「費用 対 効果」を考えると、一人の顧客を得る為に、数万円もかかることがあります。

兵庫県立大学 マーケティング研究

もちろん、繰り返して行う事によって、一人当たりの獲得コストは徐々に逓減していきますが、比例的に逓減する事はありません。

経済法則のように「収益逓減の法則」が働きます。 つまり、ある程度までは投下コストと効果は比例しますが、一定水準を超えるとコストに比例しないで、頭打ちになることがあります。

B氏の発表では、小売流通業の海外進出の動機について、社会的、経済的な環境要因があり、動機研究について、環境要因と主体要因の両面から、動機について考察を加えています。

兵庫県立大学 マーケティング研究

小売企業の海外進出に対して、海外市場における展開に戦略類型の研究の試みを行なっています。異質の環境条件に対して、小売企業がどのように対応していくのかと言う視点に基づいた考察を加えています。

異質の環境条件を認識し、その認識に基づく企業行動を検討すれば、小売企業の海外市場を包括的に理解する事が出来る、という考えを示しました。

これに対し、マーケティング研究の師匠の、小西一彦先生の講評は、そのように言えるかどうか、という見解を示されました。

兵庫県立大学 マーケティング研究

マーケティング研究の主要なテーマである「客観的 対 主観的」、「主体 対 環境」に対して、様々な考察を行なうような考え方を示されました。

今日の二つの発表と小西一彦先生、上瀬先生との講評は、マーケティング研究には、大変勉強になりました。

2004年6月18日