リアル店舗の衰退傾向 三宮センター街が三宮シャッター街に 空き店舗の増加 コロナ禍とECサイトの追撃で店舗維持が難しくなっています

投稿No:8873

リアル店舗の衰退傾向 空き店舗の増加 コロナ禍とECサイト

リアル店舗の衰退傾向 三宮の中心街 三宮センター街 

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2021年は、私がさんプラザコンタクトレンズを設立して50周年になります。

1995年1月17日の阪神淡路大震災からは、26年経過です。

さんプラザビルが震災で半倒壊し、復旧にも時間がかかりましたが、

三宮の中心であるセンター街のシンボル的存在として、

そのビルのテナントとしてお店を構えることは復興の支えや励みになりました。

歴史のあるビル さんプラザ・センタープラザ コロナ禍が起きてから

さんプラザビルが建った後、センタープラザビルとセンタープラザビル西館の

3つのビルが廊下で繋がり、ひとつの管理会社が3館をまとめています。

これまでの経験では、さんプラザビルやセンタープラザビルの空き店舗を

確保するのは難しい状況が続いていました。

空き店舗が出たら、テナント募集広告が出る前に、

すぐに次の借主が決まるのが普通でした。

そこに大きな変化が起きたのは、2020年のコロナの問題からです。

コロナ禍の深刻な影響 加速する閉店 リアル店舗の衰退傾向

緊急事態宣言が5月に出てから、三宮の人出は激減しました。

人出が激減すると、飲食店・チケット店・化粧品店・

旅行用具店などに影響が出てきました。

コロナの流行により、急激に空き店舗が増えてきました。

空き店舗はシャッターが閉まっているので、外から見ても目立ちます。

比較的人通りの多い1Fを見て回っただけでも、相当数の空き店舗がありました。

閉店が増えると、周りのお店にも影響します。

負の連鎖のようになっています。

すぐには次の借主が見つからないようです。

センター街でお店を持つことは、小売店にとっては夢の膨らむ話です。

神戸のセンター街は、全国でも上位にランクされる地価です。

地価が高ければ、テナント料もスライドして高くなります。

さらにサンプラザ・センタープラザ・センタープラザ西館の3館は、

神戸市外郭団体で、民間企業ではないので、

都市間競争への競争意識に物足りなさがあります。

リアル店舗の衰退傾向 ECサイト 実店舗を持たない商売

ECサイト(electronic commerce site)とは、

インターネット上で商品を販売するWebサイトのことです。

ECサイトで、販売を始めるのは、リアル店舗に比べると実に簡単です。

ネットショッピングの利便性や魅力の向上は驚く程です。

経済通産省の報告書にも、ECサイトの伸びが詳細に報告されています。

ネット検索をすれば、欲しいものは、あらゆるものがサイトに現れて、

価格コムの比較サイトを見れば、最安値店舗が簡単に表示され、

リアル店舗では追随できない程の低価格が見られます。

リアル店舗の衰退傾向 ECサイトと比べ 経費が掛かりすぎ

リアル店舗を運営するにあたり、大きく圧し掛かってくるのは、

店舗賃貸時の敷金、毎月の家賃に加えて、

共益費・人件費・電気代などの店舗維持管理費です。

管理費は大阪に比べると高いと思います。

このような固定費を払ってまで、収益を確保するビジネスが難しくなっているのです。

お客様あっての小売店です。

それが、今の時代無店舗販売であるインターネット通販と

共生をせざるを得なくなると、固定費は格段の差が付きます。

毎日の売り上げがあってこそ、店舗維持が可能だったのです。

リアル店舗の衰退傾向 ECサイトにも弱み

リアル店舗衰退の決定的な問題は、コロナの流行によって、

外出自粛や対面での会話を避ける傾向が続くことです。

コロナ予防のワクチンは、2021年から始まりそうです。

しかし、専門家の意見では、ワクチンによってコロナが鎮まるには

4~5年程度かかるそうです。

インフルエンザにしても、毎年違う種類のウィルスが流行して、

予防接種を繰り返しています。

そうなると、ECサイトが有利に思えますが、ECサイトにも弱みがあります。

ECサイトを開設することは簡単なことが、弱みになっています。

過当競争に成らざるを得ないのです。

低価格競争、露出度の高いWEB広告費が重く圧し掛かってきます。

価格競争の怖さは、安くしないと見向きもされなくなることです。

売り上げが伸びると、サイトへの出店料も増えていきます。

リアル店舗 衰退傾向の不安

三宮センター街で空き店舗がこんなに増えてくると、

目に見える形で経済の停滞を感じるようになりました。

コロナウイルスの流行によって、小売店・飲食店などの接客を伴う店は、

新たなニーズをより的確に捉えていく必要に迫られることとなりました。

SNSなどの媒体との相乗効果が出ることもあり、

顧客のニーズも多様化しています。

多くの店が閉店を余儀なくされる中、

再び三宮の中心街が明るい賑わいを取り戻せるよう、

私たちも踏ん張りどころだと思います。

 

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2021年1月17日(日)